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中風横断自動車道についての意見交換会

本日私が住むエリア(山梨県北杜市)には下記のような新聞折込が入りました。
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「中部横断自動車道について意見交換をします」というのです。
よく文章をお読みください
「一方で一部地域において「環境・景観の保全」に対する根強い意見が依然として見受けられる云々」とありますが、これはどういう意味でしょうか? 日本語として体をなしておりませんが、要するに「一部にまだ抵抗勢力がある」という書き手の意識が出てしまった文章であるのは間違いないでしょう。すぐ次の段で「高速道路の整備を基本的な方向性としつつ云々」とありますので、意見交換会を開く前から結論がでています。

裏面もご覧ください
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「様々な立場の方から意見を頂きます」と書いておきながら
参加人数はたった3名。内北杜市側からは1名です。

北杜市内で開かれないことや、応募締め切りまで2日間しかないこと、「経済効果」についての課題が話し合われないことなどなど、問題点ばかりの「意見交換会」です。

豊かな八ヶ岳の自然と自然風景に憧れてこの地に遊びに来、住み、竟の棲みかと頼むこの大地に、誰がコンクリートの塊が横断することを歓迎するでしょう。フクロウもヤマネも木も花も怒りに震えていることでしょう。そもそもその経済効果さえ明示されない高価な建造物は一体誰のために何のために作られるのでしょうか。原発再稼働と同じシステムが作用しているように思えてなりません。すなはち大方の住民の意見は無視され、一部利権に与する世界の人間たちだけの理論でことが進行していく。とても恥ずかしく哀れなことです。
3.11以降、私たちはもう「利便」やら「経済優先」やらの世界とは決別しようと決意したのではなかったのですか? そして、少しでも「道路を作る余裕」があるのなら東北の復興にこそその資源や資金が使われるべきなのではないでしょうか。
八ケ岳を横断しようとする道路は喫緊の課題ではありません。現在誰も不自由を感じていません。もっと「不自由を感じている地域の」「不自由を感じている事柄の解決」に国はエネルギーを注ぐべきだと、断固思うのです。900兆円もの借金を抱える日本はもうこれ以上1円たりとも税金を使う優先順位を間違ってはいけません。
建設ありきの「意見交換会」開催の知らせに、とても悲しくなった本日でした・・・。
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「中部横断自動車道路」問題からも目を離せない。

全国民が東北関東大震災と福島原発に注目している。こういう時が一番危ない。国民の目が向いていない隙にあれこれと様々なことがあらぬ方向に進んでいってしまう。私たちの北杜市では、「中部横断自動車道」についてのアンケートが〆切目前だ。3月25日まで目は東北の方に向けておいてくれ、というのが国交省の本音だろう。

例えば、北杜市には「産院が一軒もない」と産院の必要性を訴えているグループがある。そのように市民の側が声を大にして提起している問題は無数にあるが、それらについては棚上げをされ、市民の誰も声を大にして訴えていない「自動車道」についてはあっけなく「市民の悲願である」と言ってしまう市側の感覚はどこからくるのだろうか? 「誰も望んでいない道路」がなぜ造られようとしているのだろうか。どなたか上手く説明してください。

もちろん様々な立場から様々な意見や考え方があるのは当然だ。しかし今のところ私の周辺には「賛成派」はいない。「何も考えていなかったゆえに反対は特にしていない」「が」「いわれてみれば疑問もおおいですね」「だが一体どうなんだろう、う~ん」という程度の方は案外多い。
この問題については、是非このHPからアンケートに進んでいって欲しい。よく考えて欲しい。まだ間に合う。北杜市民でなくともアンケート回答は受け入れられる。

自分の子孫に何を残したいのかよく考えてアンケートに回答をして欲しい。25日までだ。時間はない。

中部横断自動車道 考

先月も書いたが近い将来建設が予定されているこの道路のこと。日本海から太平洋へと言う謳い文句だが、八千穂~野辺山~長坂あたりを通る区間・特にわが北杜市を通る区間に限定してあれこれ考えてみた。結論を先に書いてしまうと、「建設に大いなる疑問あり」ということになります。
素直に考えて、この道路を通す意味が分からない。北杜市のウリはいったいなんだったのか? 空と山と水と空気に代表される大自然そのものだったはず。仮に高架道路でもできればその風景が巨大なコンクリートの建造物によって台無しとなる。美しい山岳展望の前に、広がる棚田風景の前に、森と林の真ん中に、懐かしいまちなみの上に、そして皆さんの家の前に、そんなものが造られようとしている・・・。
市長が率先して「リトリート構想」を導入しここを滞在型観光地にしようとしている当市にあって、自動車道路などができてしまっては「滞在型」ではなく「通過型」となってしまう。
「どこそこへ行くのに○○分短縮可能」などというが○○分短縮は本当に必要なのだろうか? 運送トラックなどの動向を見ていても「夜間料金になるまでSAで仮眠」などといった報道が多く、あまり時間短縮に関心はなさそうだ。昼間走るトラックなども「有料道路代節約」などと言って一般道を走るケースも多いと聞く。道路を造る経費と得られる利益との対比はきちんと計算できているのだろうか?
「救急医療の迅速化」が期待できるというが、各地区にある消防署や警察署から出動した救急車などは今後わざわざどこかのインターまで出向き、次のインターで降りて、現場に駆けつけるのだろうか?まったく現実的でない。医療の迅速化を唱えるならドクターヘリの導入実現を目指すべき。
そもそももし建設されるならば、当市の負担はどのくらいなのだろうか?それが知りたい。第二の夕張にならぬようにと緊迫した財政状態が続く当市にあってこれ以上の借金を背負う余裕はない。
などなど、書きたいことは山ほどあるが、仲間がこういうブログを作ってくれたので、今後はそちらであれこれ書くかな。
北杜市民の皆様、子孫に何を残すか、今が考え時です。

中部横断自動車道に関するコト

たまにはカタイことを。
日本海と太平洋を結ぶ(というようなふれこみで)中部横断自動車道が計画されておりますが、去る1月20日に(はやくも)第二回目の(!)「計画段階評価」が国交省で行われました。
このことについて、私たちの有志が次のような内容の要望書を国交省の評価委員会の全員に出しました。
まず、なんといっても
●中部横断自動車道建設の「必要性検討の仕方」と、「建設」への疑問と危惧、ですね。
【1】地元住民へ情報開示と、意見聴取が不充分であること。このことについて、山梨県も北杜市も地元住民への説明及び意見の聴取は一切していない。住民参加なく、計画の必要性の検討が行われている。このような検討の仕方及び建設への疑問と危惧があります。
【2】自然環境と景観の、中部横断自動車道建設による破壊に関する疑問と危惧
建設による、自然と景観の破壊という将来に亘る「負荷」と、「便益」とのバランスについて、充分な検討と討議が行われているのか、という疑問と危惧があります。
  ・北杜市の観光施策と矛盾し、阻害要因となることへの疑問と危惧。
   ・八ケ岳南麓の固有の魅力、観光資源の喪失の危惧 (景観、豊かな自然、)。
【3】中部横断自動車道建設のメリットとして挙げられている地域振興についての疑問と危惧
・通過型観光地になることへの危惧。
・地域分断に対する危惧。
・救急医療の迅速化や、災害時の代替道路の確保というメリットへの疑問。
【4】 費用対効果、及び財政負担に関する疑問と危惧
  人口や車台数の減少など、変化の予測など効果算定の検討方法、また、自然や景観の破壊の貨幣価値換算、そして、財政負担に関しての疑問と危惧。
 
などなど、書いていくとキリがありません、他にもたくさんあるでしょうが、とりあえず上のような観点から、次のような要望事項を記載しました。
○ アンケート実施前に、住民に情報を開示し、説明を行うこと。
○地元住民の意見を聞く場を設けること。
その意見の聴き方は関東地方整備局の庁舎内での会議だけでなく、地元の個人や団体が地方小委員会に対して直接表明する場を設ける等、多様なルートを保証すること
○市民参加による評価と市民主体による判断の実施をすること
 ・必要性検討段階からの市民参加
・アンケートの設問設定への市民参加
・市民を主体の、建設必要性の有無の判断
・建設のメリット、デメリットの判定を、中間的な第三者の立場からの判定の追加
・複数の候補ルートでの、環境アセスメント
・環境アセスメントへの市民参加

ざっと以上のような内容ですが、さらに上の詳細陳述をA4-4枚にしたため、送付した次第です。
これはあくまでこの道路の「八ヶ岳南麓エリア(野辺山あたりから八ヶ岳PA又は長坂ICあたりまで)」部分に対する私たちの考えであって、現在建設中の双葉以南の道や、長野県内の道路については言及いたしておりません。私たちにそこまで調査研究する能力がないためでもありますが、まずは自分たちの住む地域がどうなってしまうのかを、素朴に真剣に考えてみたい、という思いからでもあります。

中部横断自動車道の現況についてはこのHPから5の資料2をご覧下さい。PDFで48枚ありますけど・・・(-_-;)

ペイント イット ブラウン作戦

本日「八ヶ岳南麓風景街道の会」でペンキ塗りを行ってまいりました。この場所は写真を撮ったり絵を描いたりする方々も多く、景観バツグン、眺望最高の絶景ポイントとして、八ヶ岳南麓にお住まいの方ならどなたもご存知の場所です。11-18penki.jpg
近年全国で景観を配慮して白いガードレールや柵などが茶色く塗り替えられています。自然景観を楽しむためにガードレールや電信柱や柵などの人工物などは「主張しない色」に塗り替えましょうという考え方が、やっと正式に国の方針となったのです。即ち「白」から「茶色」へ。これだけで視野に入る情報の「落ち着き具合」がガゼン違ってきます。ガードレールや柵をほとんど気にすることなく眺望を楽しむことができるのです。
とはいえ、国にも県にも市にも予算というものがありますからすぐに全ての「景観を阻害するガードレール等」が塗り替えられるわけではありません。そこで民間が県の協力を得てボランティアで行いましょう、というのが今回の事業だったわけです。天気も良く、人も大勢集まってくれてよかったなぁ。楽しく仕事ができました。
コチラで詳しく報告されております。

朝日新聞の小さな記事を見て本日駆けつけてくださった甲府の若い女性にお礼をしつつ「なんでこんな遠方のボランティア作業に応募してくださったのですか」とお聞きしたら「昔、道路の白線を引くヒトになりたかったんです!」というユニークなお答え!? いやぁ~私の人生で初めて「道路の白線を引くヒトになりたかった」という夢を持つ女性と出会いました(*^^)v ところがそれには「特別な資格が必要」だとわかってすぐにあきらめたのだとか(~_~;) いいですね~素直で。清里のおいしいケーキを買ってお母さんにオミヤゲにしたいというので「清里マチス」にご案内いたしました。マチスの店内は美味しそうなケーキとクリスマスムードで溢れ、その女性は歓声をあげて喜んでくれました。¥3.000以上の買い物をして帰られましたよ、ありがとうございます。ボランティアに参加して下さったうえに地元にお金を落として帰ってくださった。彼女に幸あれ、きっといいことがありますよ(彼女は独身でした。婚活に誘っておきました^_^;)。

グールグル アース?

まずはこちらの写真をご覧下さい
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雲間から地上を垣間見ています。久米仙人かスパイ衛星か?

次はコチラ
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雲の上から山なみを覗く。

で、コレはいかが?
紅葉が進む清里高原~野辺山高原を見下ろします。
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かすかに男山、天狗岩が望めます。野辺山天文台の電波望遠鏡も見えますね。

それにしても上の2枚の写真の「線」が気になりますね~。
これは一体何かというと・・
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上の写真の右下をご覧下さい、誰かが凧を揚げてます。
お分かりですか?
凧に取り付けたカメラで空中から撮影しているのです
いや~、酔狂ですなぁ♪ リモコンはラジコン用のを代用。
まるで鉄人28号を操る正太郎クンの愛用コントローラーのようでした。
かっこよかったです。
聞いたら、今日は約500m上空まで凧をあげたそうです(@_@;)

清里をウオーキングしていて偶然出会った方々はキープ協会の方でした。
こんなHPを持っていますので、他の空撮写真もお楽しみ下さい