美しい県土づくり推進室

カテゴリー: 風景街道

4月は人事異動の季節。
官民一体となって色々なことを進めようとしている「民」の側から言わせてもらえば、今まで一緒にやってきた相手が変るということは大変やりにくい。また一から説明しなければならない。「官」の側に立てば、2、3年で異動して違う部署で新しいコトを勉強しなければならないのもまた大変だろう。これが世の中というものだからまぁお互い仕方がないかとあきらめる・・・。そんななか、朗報です。
県の組織も少し変りまして、聞きなれない「県土整備部」というのが出来ました。もともとの土木部なのですが、美しい景観について真剣に考えようじゃないか、という知事の肝いりで「県土整備部」となったようです。なんと言っても目玉は「美しい県土づくり推進室」の新設です♪できたばかりなのでまだHPが工事中ですが、とりあえずご覧下さい
「山梨県のかけがえのない自然や貴重な歴史的文化的資産をめぐる景観を守り育むことは、県民の快適な居住環境を形成するうえで大変重要です。」と宣言しています♪
今まで「景観」についての専門部署はありませんでしたので、これは大進歩です。ここの室長(だと思うけど?)が、我が八ヶ岳南麓風景街道のメンバーなのですから、こりゃあ、今年は積年の難問が一気に解決するぞ〜・・・・って世の中そんなに甘くはないですが、一歩前進であることは間違いない。
「国破れて山河あり」ではないが、「山河ありて国栄える」という私達の思いを形に結実していくことに少し光明が見えた思いです。

本日の重要会議

カテゴリー: 風景街道

さて昨晩「八ケ岳南麓風景街道の会」の本年第一回目の会議が開かれ、本格的に始動。この会は、試走期間は長かったが正式にはやっと昨年の10月12日に国土省に登録された会で、まだやっと3ヶ月だ。年度も変り、いよいよ真価を問われる日々となる。
「風景をよくする」のが目的の会なのだが、そのことによる地域活性も、地域交流も、エリアの歴史、文化などの保存や掘り起こしなどなど、あらゆる関連項目が達成項目として期待されている。
景観地域としての指定を求めたり、景観を阻害する建築物(ガードレールや電柱や看板など)の撤去や改善などなど、官の力なくしては困難なことが多い。また、「歩く道の整備」など、県や自治体をまたがって行なわなければならないことも多い。
そこで当会は「官民共同体」なのだが、どうもやりにくい。「官」は本当に「風景をキレイに」し「地域を活性化」したいと思っているのだろうか? 
書きたいことは無限にあるが、「官」の立場もあろう。やめておく。しかし、少なくともせっかくヤル気になっている「民」の意気込みを「後押し」しない言動だけはやめてもらいたい。「縦割り行政」がお役所の常識なのだが、役人自身がそれを「免罪符」にしている姿勢は大変恥ずかしい。縦割り行政とは保身行政に他ならない。もっとはみ出て、もっと動いて、もっと発言する役人の出現を期待する。

エコツアーにトライアル

カテゴリー: 風景街道

「エコツーリズム」という言葉が流行っています。いや、言葉が流行っているというより、「エコツアー」そのものが流行ってきています。「エコツアー」の「エコ」とは、私は最初エコノミーのエコだと思いましたが、エコロジーのエコなのですね。昨日の日記に書いた「マクロビオテック」同様、言葉としては私の嫌いな種類に入ります。どうしてもっと心に響く日本語として定着させないのだろうか。いきなり「エコツアー」と言われてもね・・・。あることを定着させるには、そのことに関心の無い人をも振り向かせるパワーが無いといけないと思いますが、「エコツアー」だの「マクロビ」だのと言ったって、すでに知っている人以外、あまり関心をむけられないでしょう。この言葉自体にはまるでパワーが感じられません。「エラそうでややこしい言葉だなぁ」というのが私の素直な感想です。「エコ」は「エコロジーのエコ」だと言われたって、そう簡単に「ああそうなのか」と理解できません。
じゃ、どういう日本語ならいいのかと言われてもすぐには思いつかないので、これ以上悪口(?)を書くのは止めておきます。
しかしその「言葉」はともかく、その「内容」は私の大いに関心のあるところとなりました。特に「エコツアー」というのは、私達歩こう会がいつもやっていることに大変近いので、割と簡単に理解が進みました。ここに環境省の指針にそって作られたエコツーリズムの考え方があります。興味のある方は読んでください。
読みました?はっきり言って何のことだかわからないでしょ ウィキで調べてみてもやや皮肉っぽい説明となっています。
そーなんです。まだ日本での取り組みは始まったばかり。「エコツアーを一言で人に伝える」ということは困難です。暗中模索の段階なので、それぞれの団体がそれぞれの理解で展開している、といった状況(のように私には思えるの)です。なので、かえって安心して、じゃ私達の団体(八ヶ岳南麓風景街道の会)もエコツアーなるものをやってみよう、と実施したのが昨日の「大泉の古民家探検エコツアー」です。
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集合場所で担当ガイドが今日のスケジュールについて説明しています。エコツーリズムの対極にあるのがマスツーリズムです。環境に与える負荷と、ガイドの説明を肉声で聴ける範囲を考えてみれば、エコツアーの1回の参加者は15名くらいが適当だろうと思われます。今日は11名でした。
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見た目も美しい古民家の集落を廻って歩き、ガイドはその歴史や現況、保存や再生の方法まで語ります。
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実際の生活の場でもありますから、中まで踏み込んで見せていただくという訳にはいきません。しかし、古民家調査そのものはもう7年くらい前からやっているので親しくなったオバチャンやオジイサンなども多く、そういう人の住む家はある程度見させていただけます。詳しい報告記は別のHP(八ヶ岳南麓風景街道の会)にUPしますが、結論だけここに書きますと、結局エコツアーは「ガイドの養成」に尽きるなあという感想でした。皆さんも添乗員の良し悪しで旅の印象がまるで変ったというご経験がおありでしょう。「少人数&ガイド付き」というのがエコツアーの原則ですから、ガイドでそのツアーの評価が決まると言って過言ではありません。料理と同じで素材がいくら良くても料理人の腕が悪いと食べられません。
しかし逆に考えれば、幸い八ケ岳は素材には恵まれているので、ガイドさえ育てば、日本一のエコツアーエリアになるうるだろうとも感じました。今日はトライアルでエコツアーなるものを実施してみましたが、これをもとにいろいろ話し合い、来年は八ケ岳から「エコツアー」を発信していこうと考えています、お楽しみに。そして何かアドバイスがあれば私達に教えてください。
一緒に楽しいエコツアーを。

「風景」と「歩くこと」の関係

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■本日沿道景観研究会という会議が行なわれた。県、市の担当者と民間計12名という小さな会議だったが、こういう会議を官民で行なえるようになったことがまず前進だ。先日景観行政先進地を官民で視察に行ってある程度手ごたえを得たので、官も乗ってきたような感覚がある。
とはいえ、まだまだ官はガッチリとした縦組織。景観行政と一口に言っても、道路河川課、土地政策課、観光課、企画課、商工課、環境課、林政課など等、ほとんど全ての課に渡る内容をはらんでいるので、全体に浸透させるのは気が遠くなる先の話だ。
■昨日の朝日新聞に「京都の景観 再生なるか」という記事が出ていた。景観保全より経済活動の自由を優先してきた結果市内に高層マンション等が増え、歴史都市としての存在価値が失われようとしているというのだ。危機を感じた市がようやく「新景観政策」を始めて「屋根は傾斜屋根として日本瓦か金属板ぶきとする」などかなり踏み込んだ基準を打ち出した。五山の送り火や金閣寺境内からの展望など38の特定地点を選出して、そこからの視界に入る建物のデザインや高さなどを規制する条例なども設けており、かなり斬新だ。「点滅照明を使った看板は市内全域で禁止」なども良いですね。こういう記事を我が県わが市の担当者は読んでくれているだろうか。これは「京都だから」の話ではない。我が北杜市も「山岳と里山と田園」が広い空の下で融合した特徴有る自然景観を保有しており、これは「日本一の空間景観」と誇っていいものだ。その景観を阻害するような建造物を取り締まる規制を一刻もはやく作らなければいけない。
■先日ある企業人に「歩く文化を創り、広めていきましょう」という話をしたら大いに乗ってくれた。こういうことはやっぱり役所よりも企業だ。企業には「ピン」と感じてくれる人が大勢いる。優秀な企業人は常にアンテナの感度を磨いているので、人の一言から自由に想像のベクトルを向けて考えることができるのだ。久々に「くどい説明」をしないでも話が前に進む感覚を味わって爽快だった。
■私が「歩け運動」を広めたい一つの目的は「良い景観」を多くの人に感じて欲しいからだ。「良い景観」とめぐり合うのは「歩いている時」が多い。車に乗っている時でも「良い景観」にめぐり合ったら人は必ず車を降りて眺めるだろう。車からでは良い景観を楽しめない。
「良い景観」を感じてくれたら、次はそれを守りたくなるはずだ(そうあって欲しい)。
山梨県は全国でも一番道路に使う金が多いそうだが、それは山梨県人が日ごろ歩いていない証拠でもあると私は思っている。車の道路ほど里山の風景を破壊するものはない。風景を破壊されても車からだと特に何も感じない。そういう悪循環が発生している。厄介な道程だがまずは皆に「歩いて」もらい、「何が美しく」「何が汚い」かを感じてもらうことから始めたいと思う。
■その企業人はその運動が「健康と環境と観光」に結びつくと即座にピンときたようだ。さすがである。この新3Kが今後の北杜市の課題であり、自分の企業にとっても課題であると感じ取ってくれたのだ。そして「歩く文化の創造」こそが課題をクリアする王道だと(きっと)思ってくれた。
来週も会うので、話の続きをしたい。

美しい風景を求めて

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「八ヶ岳南麓風景街道」という会で国交省のプロジェクトに参加している。簡単に説明すると、国県市&市民が一体となって良い風景を作ろうというプロジェクトだ。
今日は私達と同じく「風景街道の会」を立ち上げている長野県飯山市に視察にでかけた。
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報告したいことは沢山あるが、明日も早いので1枚の写真をUPしておこう。
この1枚は飯山市の「風景をよくする取り組み」を如実に語っています。
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といってもハハハ、夕景の写真では何も見えないじゃありませんかこりゃ失礼しました。
しかしですね、この場所から実際に肉眼で見えたことを幾つか報告いたしますと、画面中央を流れる川は千曲川です。千曲川もここまでくるとすっかり大河の趣があります。水量も豊富で悠々と流れていますが、増水で被害にあったこともたびたびであったとか。そんな川であるにも関わらず、なんと護岸にコンクリートの姿が見えません。景観保護の立場から特殊な工事を行ない、護岸に草木を植えて自然護岸に見せているのです。しかも辺りには余計な看板、ガードレール、交通標識等、ほとんどありません。「菜の花公園」と呼ばれるこの丘からは見渡す限り人工物は平野部に並ぶ家並みのみ。私が知っている昭和30年代の日本、田舎の原風景、とでもいうべき姿がそこには残っていました、いや、「残っていた」のではなく、「キチンと再生」させていたのです。感激の風景です。
左の小高い山は斑尾山。そこから夕日が沈んでいる山なみを辿って画面のはるか右までおよそ80キロの尾根には「信越トレイル」が続いています。このトレイルも使われなくなった山、誰も手入れしなくなった山林を保護しようと始めたのがきっかけとか。この物語も語れば長い。
私達が立っているのは「菜の花の丘」といって唱歌の父「高野辰之」作詞「おぼろ月夜」の舞台となった場所だそうです。写真で見る範囲のすべてが春には菜の花で一杯になります。飯山市は「高野辰之」ゆかりの地でもあるので、郷土の偉人にちなんだ「菜の花まつり」というのもココで行なわれるそうです。
んでもって千曲川でカヤックツアーができる場所も発見しちゃったもんネ、ってアレ?視察報告に関係ない?イエイエあるのです。ま、それはオイオイ報告することにして。
飯山市の職員の方々や信越トレイルクラブの顧問等と意見交換会なども行ない大変有意義でした。お話を伺う限り「景観形成事業」というのは一朝一夕には出来ず、長い戦いの歴史を積み重ねつつ、一歩一歩あゆんで行かねばならないという現実もまた知ってしまったのでした。イッツァ ロ〜ング ウエ〜イ。しかし飯山市はそれを今見事にやりきろうとしている。多くの関係者に共通認識を持たせることに成功しつつある。我々も、地道に、粘り強く、できることから、やっていきましょうと密かに誓ったのでした。
お、そうだ、お昼を食べに偶然入った和食屋で「郷土を愛するご主人の郷土の料理」とでもいうべき「伝統の蕎麦」と、めぐり合ってしまったがこれも感激。旅はこういうことが楽しい。その報告はまた後日。いろいろ収穫の多い視察だった。

風景街道

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国交省のプロジェクトに「風景街道」というのがあって、八ヶ岳からも参加している。
まだ生まれたばかりのプロジェクトだが、参加している八ヶ岳の8つの団体は「やる気」で毎月1回のミーティングに集まり、国交省の「やる気」をいまや遅しと待っている。国交省は「やる気」がないというのではなく、どう運営するかの詳細について検討不足のうちにプロジェクトを発足させてしまったようなのだ。「やる気」はあるのだが方針が決まらないので、会議に参加してくれる国や県の職員の方々は思ったことを口にだせず歯がゆい感じが伝わる。歯がゆいのはこちらもそうなので、お互い歯がゆがってもう1年が経った。
今日はその会議。多少前進したような話が聞けたのがやや明るい材料。私の担当は「赤道」という昔使われていたが今は地図にも載らない「法定外道路」の復活という仕事。面白い仕事なんだが、一体なんですか「法定外道路」って?・・。八ヶ岳にフットパスを、という私の夢を実現するための1歩でもあるのでやりがいはあるが、まったくお役所用語というのは面妖このうえない。
ま、しかしこの一年顔を合わせてきたおかげか、この件でパートナーを組む北杜市の職員の方も「やる気」を見せてくれるようになったので心強い。やっぱり同じテーブルについて同じ目的を持って話し合っていれば、だんだん通じ合うものも出てくるという訳ですね。
国がもたもたしている間に市と民間で実績を作っておけば予算もつくだろうと狸算承知で取り組んでみることとなった。フットパスのようにどこまでも細く長く複雑に絡み合ったロングウエイを歩く如くである。楽しみながら歩こう。
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