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北八つは本日も大賑わいの巻き。

今日は山ガイド。
朝(9:00ちょい過ぎ)麦草峠の駐車場は既に満車!!
ちょっと離れたところになんとか駐車できたが、予想だにしていなかった事態に少しビックリ。すごい人出に素直にオドロキました。「山歩き」が人気あるのか「北八つ」が人気あるのか、どちらにしても「山を甘く見てました」すみませんm(__)m 本日は麦草峠からスタートして、ピラタスロープウエイの山頂駅をゴールとするコースなのですが、ゴールの山頂駅で二度ビックリ。ここの100人乗りのゴンドラが満員電車なみの混雑なのでした!? 私たちが乗ったのは15:20なのですが、その前も後も、いやはや、どこからこんなにヒトが出てくるのだろうかとあきれるくらい、乗り場は長蛇の列。う~ん、「山」おそるべし。

さて
私たちはといえば、ともかく元気に麦草峠を出発
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多分、今日の人出からいって、多くのコースが「ヒト、ヒト、ヒト」で溢れんばかりの状態だったろうと思われますが、私たちのコースは「玄人好み」「ツウの行く道」だったので、あまり多くの人に出くわさず、静かな山歩きを楽しめたのです
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苔むした北八つらしい山道を歩いていると、突然
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「元気な若者」たちに遭遇。イシコロゴロゴロの大河原林道を自転車で疾駆するハチャメチャな自転車野郎たちに出会ったのです。う~んいいネ若者! 彼らのイデタチは素人目にも素人(?) 自転車も、着衣も、パッキングも不揃いで「ダイジョブか?」と親心をくすぐる雰囲気。そんな野郎たちが10人弱、次々に目の前を走る抜けていくのです。思わず「ガンバレッ」と拍手を送るオジサンオバサン軍団。「冒険する若者」にオジサンオバサン達が呆れながらも惜しみない声援を送る、という構図は 何時の世も美しい。一陣の爽やかな風があたりに流れたのであります。

で、私たちは間もなく雨池に。
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いや~、水が無い!! 先日も来たが、さらに池畔が後退していた。アラル海もカスピ海もかくやと思わせる砂漠化に茫然。ともかく、ここでお弁当にすることに。

午後からは、峠を上ります
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峠の前に、余裕の笑顔。はやくも色づいたナナカマドの下に集まりパチリ。

で、
途中を省略して、はやくも峠到着の写真。
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どーです、皆さんの笑顔♪
縞枯れ現象の山をバックにやっぱり余裕の笑顔でパチリ

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縞枯山荘自慢のバイオトイレも今日はあまりのヒトの多さに「緊急の方以外トイレ使用禁止」の張り紙がありました。

平均気温18度(多分)の爽やかな登山を終えて、無事ゴール。
皆様、またお会いいたしましょう。
今度は「スノーシュー」でね

北八咆哮

真夏の北八。静かなる北八彷徨を目指したが、何故か北八咆哮になってしまった。
噂の「山ガール」にも遭遇してしまった顛末はコチラです。
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富士登山

八ヶ岳歩こう会10周年記念の最後の行事「富士登山」に行ってきました。
雄大なる富士山は気持ちまで雄大にさせてくれます。
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この登山は、富士講の歴史を御師から学ぶことを第一回目とし、第二回目は富士吉田浅間神社から5合目までを歩き、そして今回のご来光登山まで全3回に分けて実施した大イベントなのでした。
会としては素晴らしい富士登山となりましたが、私としては富士山がナゼ世界遺産になれないかの舞台裏(現実)を見てしまったようで、少し哀しくなりました。
写真は頂上直下まで点々と存在する要塞のような山崩防止・落石防止の為の壁です。
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例えば、もし貴方が世界のどこかの「世界遺産の山」に登ったとして、その山に貴方は何を期待するでしょうか? そして何を期待しないでしょうか・・・。世界標準で富士山を考えるとき、きっと富士山はその期待すること、期待されないことの全て裏切ることになると思われました。
と言っても、私は富士山を世界遺産にすることに反対なので、私の感じた「哀しさ」は、富士山を世界遺産にしようとしている方々の極めて日本的な感性に対してです。彼らがもし富士登山をして「あ~こりゃ世界遺産にはとても無理だ」と感じなかったとしたら、その感性はとても哀しいのです。
景色に人工物が多くても、トイレが男女共同でも、山小屋で1畳に2人寝かせても、日本基準なら問題はありません。
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ま、しかし、屁理屈抜きで、当会としては楽しく富士登山ができ、担当の長沼さん、引率の亀村さん、山本さん、和田さんに大感謝です。ありがとうございました。下山後の昼食会のときに長沼さんから「ナゼ自分が富士登山の担当(言いだしっぺ)になったか」の秘話をお聞きし、一同感激&納得なのでした。人生いろいろありますねえ。富士山はそういう意味でまさに日本人の為の山なのです。今回登った方々の中にはきっとそれぞれの「思い」があったのだと思います(もちろん私にもありました。ここに書くほどのことではありませんが)。富士山は世界遺産などにならずとも、これからもずっと日本人の心に愛され続けていくことでしょう、色々な物語を背負って色々な人が登りに来るのです。極めて日本的な山といっていいでしょう。日本人なら一生に一度は登らなきゃネ、の山でもあります。富士山バンザイ&有難う。また機会があったら私は登ります。

自然には生えてこない自然の草花

先日飯盛山に登った時、もう10月末だというのにマツムシソウが目立った。可憐に咲いていた。飯盛山は山野草の宝庫で、マツムシソウも目に付く草花のひとつだ。しかし「なんだかいつもより多いなあ」と感じながら歩いた。「何でこんな時期にこんなにマツムシソウだけが目立つんだろう」と思いながら、楽しい登山をさせていただいた。
下山後、用があって野辺山の滝沢牧場へ。ここの大将は観光活性に熱心で、挙げたらキリがないほどの活動をしており、自分の商売そっちのけ
話をしていて急に思い出し、飯盛山のマツムシソウが増えているようだと言ったら、「私達が種を蒔いているんです」だって!! いや~すごいなぁ大将!!、そんなことまで活動してるんだ。
「大事なことなんです」「学生さんたちを誘致するからには荒れるの覚悟、荒れたら修復すればいいのです」「観光協会で毎年2回ほど蒔きに行ってます、あ、ちょうど明日蒔きに行く日です」「平沢登山口にバスの駐車場がないのでずっと村長に交渉してきましたがやっと今工事に入ってます」「あの周辺にはトイレもないので今運動中です」などなど・・・、機関銃のようにしゃべりだした。
その行動力に脱帽。
滝沢牧場は観光牧場として賑わっている様に見えるが、村自体は農業立村なので、実はこの村での観光業はなにかとやりにくく、反対も多く、一致団結も難しいのです、とあれこれ語ってくれた。そんななかの「種まき運動」である。なかなかすごい。こういうのはやること自体は簡単そうに見えるがイザ協会を動かして大勢で取り組ませるとなると異論も多く、やりたがらない勢力の屁理屈を打ち負かすのに多大なエネルギーを要して、実施する前に疲れてしまう。
そこを乗り越えて実施しているのは素晴らしいと拍手しつつ、振り返って我が観光協会はどうだろうかと、大いに反省させられたのでした。
硫黄岳のコマクサもそうだが、誰か強烈に熱心な一人が地道な苦労をしないと今や自然の草花も咲かない時代。これからは山できれいな草花を見たら「きっと誰かが面倒を見ているのだろうナァ」と思うことにしました。

200人で登山?

北杜市内の幾つかの学校では「学校登山」といって生徒達に故郷の山「八ケ岳」を登山する行事を行なっている。良い事だと思う。また、飯盛山は年中県外から遠足や林間学校で訪れる生徒達で賑わっている。良いことだと思う(遭遇しちゃうと少しイヤだけどネ)。私も小中学生の頃父に連れられ山に登り、多くのものを得たと確信している。子供らよ、書を捨てろ、山に登れ♪
さて、昨日今日と私は県外のある中学校の先生を案内して、ハイキングコースを歩いた。来年の林間学校の下見である。で、ハタと悩んだ。来年私は200名を案内して山を歩くのである。え?200名? 私は自分がそんな大人数を連れて山を案内するなんてことは想定していなかったので、いままで深く考えていなかった。団体登山の限界って一体何名くらいなのだろうか? 果たして200名なんかで山を登っていいものだろうか??? バス6台で来るとおっしゃる。まぁ山といっても飯盛山だが・・・。飯盛山ならいいのか??? 学校行事なら許されるのだろうか??? 
もし中高年オバオジ軍団だったらバス1台分でさえ間違いなく顰蹙を喰らう。「ケッ、なんじゃい、こいつら」というような捨てゼリフがすれ違いざま聞こえる。それが生徒達だとまぁまぁ許されるという風潮がある。「かわいいねぇ、がんばってネ」なんてエールを送るオバさんもいる。まぁ、そういう生徒たちはたいていは「山」ともいえない「山」のハイキングコースで遭遇する場合が多いので、あまり目くじらを立てられない、ということもある。
しかしくどいが「山ともいえない山のハイキングコース」なら200名で歩いてもいいのか??
来年の予定は、一日目が「美し森~県営牧場~川俣渓谷~美し森」、二日目が飯盛山。まさに「山ともいえない山のハイキングコース」である(と言っては「飯盛山」に失礼か? 一体どの程度の「山」までなら許されるのだろう?)。案内人の人数やサポート体制云々の問題の前に、単純に「それってどうなの?」という疑問である。
で、
率直に先生に聞いてみた。先生もさすがに分かっていた。林間学校では本来なら学級ごとやグループごとに分け、色々なことに挑戦させてみたい・・・、のだが、引率する先生方の人数や実力が追いつかない、と本音を語ってくれた。普段聞けない話だった。聞けば聞くほど今の学校現場の状況、教師達の置かれた立場、教員志望の若者たちの苦闘などなどの事柄に思わず涙(嘘)。それでも生徒達に「自然体験」や「がんばる体験」等をさせたいと模索する熱血教師たち。う~~む・・・、「200名で山を歩く問題」の前に、学校には学校の「解決しなければならない問題」が様々に山積しているのだった。
こういう時の私の結論「ま、いいか」。
よく調べないで書くのだが、おそらく200名からの人数で山を歩く行事をやるような国は世界中で日本だけではないだろうか? それならそれで、それが「日本らしくていいじゃないの」ということにしましょう。「集団帰属意識を育て」「根性と助け合いの精神を育み」「同じ体験を共有する」それで、ま、いいじゃないですか、今日の所は。

山小屋のバイト

八ヶ岳の某山小屋でバイトをしていたお嬢さんが仕事を辞めることになり山から下りた。で、我家に泊まりにきた。彼女は我家の常連さんでもあるが、常にどこかを放浪をしていてなかなか連絡が取れない。山小屋で働くまでは2年間ほど北海道で働いていたとか。時々我家に泊まりに来ては「今度は何処何処に行くことになると思います」と報告の様なことを告げて本当にどこかへ行ってしまい、忘れた頃ひょこっと我家に顔を出す。フーテンの寅さんのようでもある。

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