久々に心躍る本

カテゴリー:

まだ読了していないというのに皆に紹介しちゃっていいの?
だから「おっちょこちょいではやとちりで100年で生まれ変わっちゃうんだ」と
いわれそう。
久しぶりに興奮しながら読んでいる本だが、独り占めはもったいない。
皆に紹介しなくちゃ。

●「京都時習堂」〜幕末の蘭医 広瀬元恭の生涯〜
アーカイブス出版 ¥1900 著書 鬼丸智彦

主人公「広瀬元恭」は幕末の甲州に現われた蘭学医。
京都で蘭学塾を開き開国と近代化を主張し
才能を多方面に開花させガリレオのようなマルチスペシャリストです。

物語の前半は緒方洪庵、高野長英、渡邊崋山なども出てくる修行時代。
後半はジェンナーの種痘法を日本に始めて取り入れ、京都で猛威を振るう疱瘡の
治療法普及に成功させたり、動乱の幕末にあって小栗上野介に「国債の発行」や「牧牛の奨励」などを提言したり、日本初の物理学書「理学提要」等の著作を次々に発表したりする活躍を描く(だろうと思われます、まだそこまで読んでません(^^ゞ)力作です。

彼の門下には
「先生、フランスで妙なものを見ました。戦争で敵味方無く負傷者を助ける団体があるんです」と感激して日本赤十字の創始者となった佐野常民や
当時カラクリ儀右衛門と呼ばれ、今では東洋のエジソンと呼ばれる東芝の創業者田中久重などがいて、彼らとのエピソードも楽しく描かれている。

わが甲州にこんな人物がいたんだという驚きが、物語をより面白く読ませます。
読了してしまうのがもったいないので何度も同じ所をいったりきたりしながら
チビチビと読み進んでおりますが、時々先走って後半の方のページに目を移すと
坂本竜馬や松平容保まで彼の提言を聞きに来るらしい展開になっている。

いや〜すごい人物がいたもんだ。
で、こういう歴史上のヒトを発見して研究して1冊の本として上梓するヒトもすごい。
作者の鬼丸さんというのはもちろんペンネームで
現在山梨県立文学館の副館長(ちがってたらすみません)を勤めていらっしゃるという。
どうりで筆力が確かな訳だ。

さ、今日もこの本を抱えてこれから寝ます♪

須磨源氏

カテゴリー:

「源氏物語でも読破してやるかッ」と勢い込んで挑戦してもあまりに長編な為「須磨の巻」あたりで挫折する場合が多く、それをからかって「須磨源氏」という言葉ができた。
ということを最近知って思わず唸ってしまった。
まさに自分が「須磨」のあたりで途中放棄していたからだ
う〜むむ、古人はなかなか鋭いなぁ、と感心している場合ではなく、自分の甲斐性のなさを古人に見透かされてしまったような気がして、仕方なく(?)もっと読みすすめることとなった。
須磨から帰ってきた源氏は一段とたくましく、大人びて、この世を謳歌する地位にも上り詰めるのだが、よく読むとまだ源氏は30歳前である。
一体いくつで源氏は死ぬのかと先走って読んでみたらなんと源氏死去の場面はどこにも出てこない。
いつのまにか次の世代に話は移っていく。
源氏52歳の頃紫の上が亡くなって、源氏は身辺整理をして出家の決意をするのだが、どうやらそのあたりがあやしい。。「雲隠」という不思議な巻がある。ただ巻名だけがあって話はない。その次の巻になるとそれから8〜9年たっている。源氏は亡くなっていることになっている。要するにこの間に源氏は死んだのだ。とすれば60歳近辺。ふひゃ〜、58歳のわが身にしてみればまさにいづれの御年にか。
その年まで女のことしか頭にないような人生をよく送ったものだと感心すると同時に、源氏の男心をまるで男が書いたとしか思えぬ理解力説得力で表現した紫式部の筆力洞察力には感心しきり。物語の細部はもう読まなくとも分かってしまったような内容だが、紫式部が源氏の人生を60までどのように描写していったのかが大いに気になるところなので、やっぱり亡くなるあたりまではちゃんと読むことにするか。

ところで本日、60歳からテニスを始め、俳句を始め、自転車を始めたという方と酒をのんだが、やっぱり現代の方が人生はおもしろそうだ。

また縄文のハナシ

カテゴリー:

縄文土器は奥が深いが、縄文土偶も奥が深い。ある学者は、
土偶というのは現代用語で言えば「フィギュア」である、と言った。要するに「人の形をしたもの」だ。
縄文土偶は原則として女性だから、そのうち秋葉辺りに巣くうフィギュアコレクターに眼をつけられるかもしれない。その時きっと一番に興味を示されるのが、縄文土偶の2大スターとも言うべき「縄文のビーナス」と「遮光器土器」だろう。
read more...

マヤ文明か?

カテゴリー:

謎の文明「マヤ」。 マヤとはメキシコ先住民の言葉で「周期」
「マヤ文明」とは「時間の文明」という意味です。
この文明が作り上げた「マヤ文字」は有名ですが、
では以下の文様は一体なんだと思われますか?
5-16-1.jpg
長野県原村で発掘された縄文土器です。
read more...

源氏途中経過

カテゴリー:

この前、源氏をダイジェストで読んだ時の日記に「男はこんな本を喜んで読まないんじゃないの」と書いたが、撤回します。なかなか面白いじゃありませんか。といってもまだやっと6分の1を読み終えたところ。いや〜こいつは本物の長編だ・・・面白いが長いっ!
光源氏の行動と女性に対する自分本位の考え方は相変わらず「現代から見ると」捨て置けない横紙破りだが、あの当時ならあれで許されるのだろう・・・、と割り切って読みすすめば、いやはや、スリルとサスペンス満載、次は何をやらかすのかハラハラさせられて、千夜一夜なみの冒険譚だ。やんごとなき方々の間をただ出たり入ったりするだけの小説に、よくもいろいろなテーマや筋立てをあれこれ考え付いたものだと感心します。だってですね、当時のやんごとなき方々の生活は、スポーツもしない、買い物にも出かけない、芝居も見ない、畑も耕さない、料理も作らない、仕事といえば集まってなにやらの評定、ただただ年間行事と催事と祭事をこなすだけ(のようにしか読めない)の毎日。どう考えても事件が起きそうもないのですよ。
そんな条件のなか、あれだけ長い本を飽きさせず読ませるところはさすが1000年の時間を超えて読みつがれてきたテクニック満載ということで、ストーリーテラーとしての面目躍如であります。作者は女性というのですからホントに驚きです。源氏のヰタ-セクスアリスともいえる内容なので、当時相当センセ−ショナルな出来事だったのではないだろうか。紫式部はその後どういう人生を送ったのだろうか。

源氏に劣らず長丁場になりそうなのが小学館の全集日本の歴史全16巻。ただ今第一巻の「列島創世記」に挑戦中。これも気鋭の学者によって書かれた通説をひっくり返そうという気概に満ちた本。「照葉樹林文化ではなかった縄文文化」なんて書いてあって小気味良い。

小島慶三の「文明としての農業」をある人から渡されたが、これも目からウロコ本。1990年というから今から18年前、バブル崩壊前夜あたりに執筆された本だが、少しも古くない。本質は古くならないということか。まだ少ししか読んでいないがこういう本は私が読んでも実際には役に立たないので、企業家や実業家に読んでいただき、なんらかのアクションをとっていただきたい本だと思う。「農」は日本を救う重要なキーワードだと思われます。

本でも読むか その後

カテゴリー:

3/20に「田辺聖子の源氏を読もうと」日記を書いてから約20日たった。その間の報告を少し。まずあの日買った「文車日記」を読み終えた。いやいやなかなか聖子ちゃん、美しい文章を書き、美しいことばを紹介してくれています。「漢字」と「ひらがな」の美しさもおしえてくれた。まことに「文車日記」は古典にのこる日本語の美しさを伝えてくれる名著なのでした。この名調子で「田辺源氏」も書かれているのであれば、長い物語も飽きずに読めるに違いないと期待が膨らみます。次に先日買った「源氏物語 ビギナーズ」という部厚い文庫本1冊で源氏物語のダイジェストを読了。これは全巻読む前のほんの準備運動というつもりで読んだ。読んで見ると内容は実にくだらない「一人の男の女たらし日記」だった。中高年のオバサマたちによる「源氏物語全巻読破の会」などが多く存在する意味がなんとなく分かった。男だったら光源氏の行動などはキザったらしく常軌を逸していて、とても「読書会」などで読んでいられない。一人でこっそり読むべき本に相当する。人生をかけて読むような内容でなさそうだと(現時点では)思う。純粋に源氏物語を面白いと感じて通読できるような男性はこの世にいないのではないか。たいていは「源氏くらい読んでおかなければ」という不純な動機や「読破したぜ」と言いたいがために読むのではないだろうか。私もそうですけどね。私は源氏をそのストーリーではなく、言葉使い、文字使い、言い回し、比喩やその他の表現を楽しむために読もうと思っているのですよ・・。
ところで今「源氏物語」って流行っているんですかね? 私がネットで源氏物語を購読しようとしたら、娘とかみさんが「あ、今読んでる!」というではないか、「え?」と見れば漫画だ。食堂のテーブルの上に数冊無造作に重ねておいてあるではないか。なんと源氏物語が文庫本で漫画になっていたのですねっ。「この漫画読むとすごいよく分かるよ、ストーリーが」という。我家では今まさに母娘で必死になって読んでいるところだったのです、知らなかった。チラっと見た表紙に「宇治十帖」と書いてあったので、もうかなり読み込んでいるようだ。 「おとうさんもこれ読めば?」とすすめられたが断った。「源氏物語はストーリーを理解する為に読むのではないのだよキミタチ オ〜ホホホ」と言おうと思ったがやめておいた。ネットで頼んだ本がもう近くのコンビニに来ているのでいよいよ明日あたりから本編突入しよう。
しかし、「アンドロメダ病原体」が面白くなってきてしまった。これはジェームズPホーガンの「星を継ぐもの」を貸してくれた某氏が「次にこれが面白いです」と貸してくれたマイケルクラントンのSF第二弾。もう1冊「文車日記」と一緒に買ってきた内田康夫の「十三の冥府」も面白くなってきてしまった。数日前から頭がいたかったり咳がでたりしてちょこちょこベッドで休憩して過ごす時間も多かったので、そんな時に読む本としてこの2冊は最高。私は頭が痛くて寝たいんだが目が次の活字を追って寝せてくれない。こういう状態は本好きには複雑だ。が、あ〜いい本に出会っているなあ、という喜びの方が頭痛に勝る。
あの時ついでに買ったスウェーデンボルグの「霊界日記」は今の所あまり面白くない。この本はトイレに入るとき読む本としてトイレの前の棚においてあるのだが、それがいけないのかな?「買った本がつまらない」ことくらい本好きにとって悔しいことはない。この「霊界日記」もきっとそのうち面白くなってくるだろうと期待しよう。