2011長坂の蛍

猛暑が続く日本。甲府では先日6月の気温としては日本一の記録をだしました。山梨県も北杜市も長坂町も大変な暑さですが、おかげで蛍にとっては好条件。6月中、毎日絶好調の「蛍観賞の夕べ」が行われました。
何枚か写真をご覧ください。
ほたる2011-1-1
乱舞というよりほかはありません。

ほたる2011-3
日本野鳥の会のみなさんに数を数えていただきたいくらいです。

ほたる2011-2
養殖されていない、自然のゲンジボタルです。
幽玄というより絢爛、
儚さを感じるよりも生きる力を見せられているという光景です。

7月に入るのでそろそろここの場所のシーズンは終了かもしれません。
しかし、八ヶ岳南麓に広がる里山は標高差のある斜面に位置していますので、蛍前線は次第に標高1000mあたりに向かって北上していきます。大泉のビオトープあたり、北甲斐亭の上のホタルの里あたりは、おそらくこれからが本番。長坂町小荒間あたりは7月下旬がピークとなります。まだまだ蛍の季節は続きます。でも残念ながら写真のように出現するエリアは多分南麓には他にありません。これからは「幽玄」と「はかなさ」を味わう「大人の蛍観賞会」ということで、静かにゆったり観賞してください。
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蛍、きっと皆さんの想像以上ですよ・・・。

本日も夢のような蛍の3D飛翔の空間の中を歩いてまいりました。夢幻というのはこういう光景をいうのだろうなぁと思いながら歩く小一時間。「蛍を見に行く」のではなく「蛍の世界に入っていく」という感じです。誘うようにゆらゆらと点滅する淡い小さな無数の光は、催眠術師の使う妖しの小道具のように、異次元空間と異次元意識のなかに私たちをいざないます。ほんとにここは現実の世界なのだろうか??そう思わせる世界。
男の子が「星みたいだ、森の星だ」と思わず叫んだのは素晴らしかった。川沿いに屏風のように続く向こう岸の背の高い森の暗闇を背景に蛍達が、星座のような銀河のような模様を浮かび上がらせては消える。天空の星座ならぬ森の星座とみても誰もが納得する。少年の手柄だった。

東京からわざわざ長坂に蛍を見に来てくださった(*^^)v

北杜市観光協会長坂支部主催の「蛍観賞の夕べ」大好評です。蛍もホントによく出てくれてます。今日は13名を2班に分けて出発。私が担当したのは家族4名と3名の2グループでしたが、なんとなんと両家族とも東京からわざわざこのイベントのために日程を合わせてきてくださったのです、うれしいじゃありませんか、お~いホタル君、今日はサービスしてくれよ~♪ 一組は小淵沢にお泊りで「明日は土曜日でおそらく飲んじゃってるから、今日にしたんです」という楽しい3人組。もう一組は蓼科に山小屋をお持ちで「去年は時期をずらしちゃったんで、今年はちゃんとネットで調べてきました。長坂は途中だから参加しやすいです」というこちらもアクティブなご家族。車を降りたらすぐに小学生の女の子が「あ、星がキレイ」と声をあげてくれた。うれしいなぁ、星を見上げて素直に「あ、星がキレイ」なんて言えるのは、よほど日頃からそういうことに関心を持っているご両親がいるからです。天頂に北斗七星。南にさそり座。はっきりと南北がわかる星空でした。こういう日はお得意のヨタ話をします。「ホタルの出現しやすい川はだいたい東西に流れています」「蛍の幼虫は走磁性の傾向があるので、地球の磁力線にそって南北に上陸するのです」「なので、川が東西に流れていないと困るのです」ナンテネ、私もすこし冗談ぽくしゃべるので、皆さんこれウソだと思っていますが、研究の余地のある仮説なのです。子供たちに向かって「将来この説がホントかどうか調べる博士になってネ」と興味を向けますが、あまり反応はありません(^_^.)。
約1キロの川沿いの道を歩いて、だんだんと蛍密生地に近づく。ちょうど目も暗闇に慣れてくるので、いや~、よく見えること見えること。一目千両といいますが、一目数百匹、といったところでしょうか。幽玄なることこのうえなし。途中、6~7名の大人たちが川っぺりにイスを出して蛍観賞をしていましたが、これが実は私の最も好む蛍観賞スタイルなのです。花見ならぬ蛍見、きっと手にビールかなにか持っていただろうなあ。いいなあ。さらに歩いて行くと、ホタルが出現する川と池のあるオオムラサキセンターの職員の方と遭遇。「コチラの方がよく出てますね」ということだった。そうだろうなあ、ここほど広範囲に観賞できるエリアは近くにはきっとないでしょう。雨も降らず、少し蒸し暑かったので、今晩もよく出てくれました。ホタルよ今夜もありがとう。
というわけで、皆さん東京からわざわざ来た甲斐があったと思われます♪ お疲れ様でした&有難うございました。お気をつけて「山小屋」にお帰りください。

6/20 「ホタル狩り」の巻き

蛍は鑑賞するものか、観察するものか、或は「蛍狩り」という言葉があるように、狩るものか。或は見学するものか見物するものか。どっちでもいいようなことがらですけど、今日はちょっとこだわってみようと思います。私としてはホントは「蛍狩り」という古風な言葉を使いたいところなんです。
「ホタル狩り」っていうと眉をひそめる人が多いですが、同じような言葉に「紅葉狩り」という言葉があります。「紅葉狩り」といったって誰も枝をポキポキ折り取るヒトはいません。NHKのラジオで語られていた話によると、平安の昔、鹿や猪の狩りに出かけた貴族たちがみごとな紅葉に出会い、狩りを忘れてさらに山奥に紅葉を求めて分け入って行った、ということから「紅葉狩り」という風雅な言葉が誕生した(かも)ということです。言葉そのものは「万葉集」のなかにあるそうです。「狩り」という言葉には「わざわざ山野にでかけていく」というイメージがありますね、そういう意味で都会では見られない「ホタル」を狩りに、「紅葉」を狩りに、という言葉は残しておきたいと思うのです。
よくイメージ図で、浴衣を着た女の子が、ホタルの出る里の夕暮れに、ウチワかなにかを持ってホタル狩りをしているようなのがあります。あの図がおそらく多くの日本人の頭の中にあるので、ホタル狩りというとウチワでホタルを捕まえる(!)というようなイメージと直結してしまうのではないかと私は思っています。「風景を狩りに行くのだ」と思えば、紅葉もホタルも十分「狩る」に値するものではないでしょうか。
私のこの日記のタイトルは、誤解を避けるためにホタルの「観察」日記、としておりますが、「ホタル狩り」という風雅な言葉で、皆様をホタルの世界にご案内したいものだと思っています。角川の歳時記でも「蛍狩り」については「蛍の名所を見物したり」「蛍を追ったり」することと書いてあって、ホタルを実際に「狩る」こととは書いてありません。後世に伝えたい言葉の一つであります。

さて、本日は初老の(失礼)ご夫婦2名様をお連れして例の場所へ。ホタルはますますよく出てくれて、十分堪能していただいたと思いますが、私自身の「なるべくしゃべらず、ホタルの思いを伝える」という目的は達成されませんでした^_^; だめだなぁ、どうしてしゃべってしまう・・・。
帰りの車の中で反省していると奥様が「今日は、勉強になりました、ホタルもがんばっているのですね、知りませんでした」とにこやかにおっしゃった♪ ありがとう!お世辞でもありがたい。今日は「ホタルもがんばって生きている」ということをお伝えしたかったのです(^_^)v 

親のいない世界に生まれでて、一人で1週間の命を生きていく。クモの巣にあえなく捕まってしまうホタルもいれば、メスとめぐり合えず死んで行くホタルもいる。メスにふられてさまよいながらフラフラ飛んでいくホタルもいれば、ふられてもすぐ次のメスを探しにいくオスもいる。オスどうしぶつかり合ってビー玉のように相手をはじくヤツもいればはじかれるヤツもいる。「よだかの星」のように、そら高く一直線に飛び上がっていくヤツもいて、あいつは自殺をしに行くのか?と思わせる行為も確かに伺える。本によるとホタルは生まれた地点からせいぜい数百mの範囲でしか移動しないそうですが、わざわざその外に出て行って死ぬホタルもいるそうで、それを著者は「ホタルの自殺行為」と書いてました。ホタルも世をはかなんで自殺するのでしょうかねえ(!?) ま、何が確かなのかはわかりませんが、ジッと見ていればホタルの人生が伝わってきます。

今日のご夫婦は、そのような一生懸命のホタルを「観察」されて、「がんばっているのですねえ」という感想をくださった。ありがたいことです。「ホタル狩り」という言葉は単なる私個人のこだわりですから、まぁどっちでもいいのですが、ホタルを見て後に、ホタルの一生について思いをはせるという時間を持っていただきたい、というのが今日の案内の目的でしたから、一応目的達成、ということにさせていただきましょう、ありがとうございました。
今晩はどういう方が参加して下さるか、楽しみです。

蛍観察日記再開

1年ぶりのホタル日記です。このところ数年同じようなことを書いているような気もしますが、やっぱりだんだん減っていくホタル君を見ているのはつらいし、日記に書いても仕方がないかなぁあとも思います。私はただ好きで書いているだけのホタル日記なんですが、日記に書くくらいなんだからよっぽど出現するんだろうなぁと勘違いしてくれる(?)方々がよく見に来てくださるんですよ(^_^.) この日記をよく読んでくだされば、ほんの数十匹(時には数匹)しか出現しない、自然発生の蛍のきまぐれ観察日記にすぎないってことがわかるのですけどね。場所は我がペンションのすぐ前の川と田畑周辺です。標高1.000m付近ですから見ごろは7月下旬です。

さて、そんなプライベートな蛍観察散歩とは違って、去年からそれまで私もしらなかった(地元の方もほとんど知らない)ホタルの自然発生地を観光協会で発掘して有料でご案内を開始しています。ここは6月の丁度今頃が最盛期です。ホントにすごいです。よく出てます。乱舞という言葉がぴったりでしょう。しかしあえて場所を公開せず、有料でご案内することにしたのは、「観光活性」と「自然保護」の板挟みという難題を解決しなければいけないからです。お客様にはぜひ見ていただきたい、しかし大勢来てしまうとホタルと周辺の住民の方に大迷惑、という問題を抱えて、ちょっとあいまいな姿勢でご案内をしているのです<(_ _)> ここは本来ホタルを観賞させるという体制が整った場所でも、そういう意識で地域を整備している、という場所でもありません。ホントに地域の方も知らない(いかない)不便で危険な地域であり「案内人=安全確保人」がいないと、観光客はとても歩けない場所なのです。

昨晩は18名のお客様を3名の安全確保員の誘導員のもとに、6名ずつご案内させていただきました。寒い日が続いたのでホタル君の発生状況は昨年より1週間ほど遅れていると感じましたが、それでもよく出てくれました。お客様たちのワ~ッという歓声を聞くとほっとします。生まれて初めてホタルを見ましたという方もいて、皆さんに喜んでいただけました。記念の缶バッジを差し上げて参加費¥1.000は安いか高いか参加者の皆様のご判断にお任せいたしますが、どの方も素晴らしい笑顔でしたから、まぁ納得していただけたんだろうと思っています。正直に書きますと案内人を3名用意するのは大変です。ま、その中の一人が私ですけど(^_^.) ほとんどボランティアのような料金で毎晩時間を割いてくれる人はなかなかいません。

今日は今のところ2名のお客様をご案内します。ほとんどプライベートツアーのような感じですが、ホタルにとってもお客様にとっても嬉しいでしょうね。私も嬉しい。ホタルについて理解を深めていただきたいことは山ほどあります。今日はそれを「極力しゃべらずにお伝えすること」を自分のテーマと決めました。さて、どういう時間配分とするかな♪