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田圃のヘイケ絶滅

我家前には川も田圃もあるが、この時期はとっくにゲンジが絶滅しているから、どちらのエリアもヘイケが占領している。占領しているが「我が物顔」ではない。そろそろお帰りになる時期だから極めて物静かに点滅している。本日川のヘイケはまだ6.7匹確認できた。殆ど飛ばずに叢で静かに点滅している。1匹だけやけにがんばって点滅しているヤツがいたが、他のホタルからは死角になるところで点滅しているからかえってもののあはれを誘う。この世とおさらばする点滅なのだろうか。田圃の方は昨日今日といなかった。ついに絶滅したのだろう。例年8/15を境にいなくなるから、ことしもまぁ平均的な年だったということになりましょうか。個体数は数はぐ~~と減ったけれど・・・。
私の心は相変わらずゆれています。カワニナを放し草刈の時期を選べば、まだまだホタルは延命できそうだ。そこまでするべきかしないでおくべきか・・・。
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まるで冬の星

昨年雨のために紙芝居で誤魔化されたお子さんがリベンジにきてくれました。果たして今宵はホタルに出会えるだろうか・・・。おそるおそる川に下りてみれば、おっ、いたいた!! ゲンジ君がいたではありませんか!しかも何匹かは舞い上がってくれて皆大喜び。 もっといるかと暗闇に目を凝らせば、お~いるいる♪ 飛び上がってくれはしないが、叢にかたまって群れている。えらいなあキミタチ、もう8月の上旬も終わろうというのに。よく見ると7~8匹づつ川辺の叢に離れて二つの群れが光っている。真っ暗な橋の下がそこだけボ~っと輝いて、一つはプレアデス星団、もう一つはヒアデス星団のように見えた。
いや~よかったよかった。ヘイケも見に行ったが、3匹くらいしかいなかった。でも今宵はゲンジの「冬の星饗宴」を見ることができて一同満足。
稲妻が轟く晩でした。

2000分の3

7/21の夜
本日は夏休みの宿題でホタルを扱うという小学生3年生の女の子のおともをしておでかけ。彼女は昨年「オオムラサキ」を題材にして夏休みの宿題を提出し高い評価をもらったのだとか。2年続けて昆虫を題材にするとは、よほどの「虫愛ずる姫君」と拝察いたします。一説によると風の谷のナウシカのモデルはこの「虫愛ずる姫君」だといいますから、この子も将来大自然を汚染から救う英雄になるかもネ、期待してま~す♪
さて、ホタルは全世界に約2000種類いるそうです。日本にはそのうちの約50種類が生息しています。と聞いても、昆虫の世界に暗い私はその数字が多いのか少ないのかまるで分かりません。ふ~んとかへ~とかいうくらいです。が、次の数字を聞いては昆虫音痴の私も少し感激です。

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「ホタルでました」

7/17
本日昼間、清里をウオーキングしていたらこんな看板を発見。7-17-1.jpg
「ホタル出現 7月14日)と書いてあった。

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ホタル時間。

夕食を食べ終わった頃、一人が月がきれいだというので外に出た。上弦を二日ほど過ぎた月が蒸し暑かった夜を涼しく照らしていた。皆もつられて外に出た。玄関のすぐ前が川で橋もすぐ横にかかっている。夕涼みをかねて思い思いに橋の欄干にもたれかかっていると、一人が あっ、と小さく声をあげた。ホタルだ。ゲンジボタルが1匹川面を飛翔している。皆でしばらく眺めていたがホタルが遠い。ゲンジは遠くから眺めていても美しいが、やはりホタルはもう少し近い所で見せてあげたい。時間は丁度20:00だ、今晩はきっとヘイケもでるという予感があったので、田圃に移動することにした。
歩くこと3分。いたいた、田圃に着くとすぐに小さな光が点滅しているのが目に入った。しかもすぐそばだ。何匹も飛んでいる。今晩は何故か全てヘイケだ。小さな点滅が忙しく飛び交っている。何匹ものホタルが近くまで飛んできてくれるのがおかしい。それを期待して来たとはいえ、ホタルにはヒトが怖いと学習する時間がないのだから私達にとってはありがたい。まるで挨拶しにきてくれたようだねと皆で話しながらホタルを楽しむ夜。いいなあ。今晩は理想的な夜だ。目がなれて星も沢山目に入ってきた。北斗七星は頭上に大きい。白鳥座も羽根を広げ首を伸ばしている。天の川は見えなかったが七夕の星が二つ輝いている。雨模様の続いた毎日に空を見上げない日が続いてしまったが、いつのまにか上空は夏の夜空になっていた。そういえば昼間、久々に晴れた雲間から姿を見せた八ヶ岳は、すっかり上の方まで緑が這い上がっていた。梅雨の楽しみはこれなのだ。晴れ間に垣間見る八ヶ岳の斜面を這い上がっていく緑前線。今度、緑が何処まで上がるとホタルが出て、白鳥座はどこまで上るか、という関連を捉えておこう。すると昼の内から星とホタルの予想がつく♪
田圃からの帰り道、まだ川にゲンジが飛んでいた。比べるとヘイケとは明らかに違う光り方。ツ~イツ~イとリズミカルで力強い。2匹が呼応して飛翔していたが両方ともオスのようで、どうやら縄張り争いか力の誇示をしているようす。あれこれ想像して眺めていると飽きない。どちらにも「ガンバレ」と声をかけて応援したくなる。ボンヤリ眺めていても飽きないものに水の流れ、焚き火の炎などがあるが、ホタルの光もその一つだ。あれこれ勝手な思いを抱きつつボンヤリと対象物を眺めて、いつの間にか時が経っている・・・。そういう時間も時には悪くない。ホタルの場合はそれを「ホタル時間」と呼ぼう。今晩は素敵なホタル時間だった。

ゲンジとヘイケの共存

雨が降っていたのであきらめていたら21:30頃「窓から1匹見えました♪」とお客様が報告しに来てくれた。お、いつの間にかあがったんだ。んじゃ見に行きましょうということになって、散歩にでかけた。
月の無い雨上がりの真っ暗な道を行く。いいなあ、こんな晩はでそうだ、ってオバケじゃありませんが、なんとなくオバケの出そうな条件とホタルの出そうな晩の条件は似ているかも、と思った。月の無い、雨上がりの、蒸し暑いもしくはなまあったかい、晩である・・・。(オバケのほうは丑三つ時ですけどね
あ、森のトンネルの入り口にまず1匹。木の葉の上に光っているのをオトーサンが発見。こりゃ、幸先いいわい、と歩いていくと、トンネルの奥のほうでまるでオイデオイデをしているようにもう1匹。トンネルを抜けていつもの田圃に出ると、いたいた、10匹くらい。光ってしかも飛んでいる。ホタルが飛ぶのは今日はホタルにとって温かい日である証拠です。冷える夜には飛びません。ある1匹などはサービス精神旺盛で、私達の上をユラユラクルクルとまるで「ホタルってこうやって光って、こうやって飛ぶんだよ」と子供たちに見せ付けるようにいつまでも飛翔していてありがたかった。
田圃だが、今日はゲンジが飛んでいた。ここは例年ゲンジとヘイケが共存している。ヘイケはもう少し後に出現する。ちょっと不思議な田圃。もっとも彼らにとってみれば共存したくて共存しているのではありません。お互いに交尾はできないし、共存しても意味が無いのですから。しかし棲むべき環境を次第に追われて、最低限ここなら、というところで妥協しているのです(きっと)。
がんばれホタル。
声だけの応援でなにもしてあげられませんけど、今年も楽しませてね。