FC2ブログ

ヘリ出動

本日某社主催のハイキングツアーで44名を案内。私を含むガイド2名、添乗員1名で引率。場所は川俣川渓谷。昨夜来の雨で岩は濡れ、道はぬかるみ、かなり危険な状態だった。事前にクチをすっぱくして濡れた岩場の危険性をシツコク注意していたにも関わらず事故は起きてしまった。
昼食の場所として選んだ「蘭庭」。川俣渓谷を知っている方なら蘭庭橋のたもとの蘭庭は昼食場所として最適と誰もが知る場所だ。ここまで濡れた岩場や急な梯子や階段の連続で緊張が続いていた。「さぁ お昼にしましょう」という声で皆の緊張が解けてしまったのかもしれない。三々五々蘭庭付近に広がって昼食場所の確保にウロウロしていた参加者の一人が、濡れた岩の上の落ち葉に足を滑らせてひっくり返り、手をついた拍子に、手首の骨を折ってしまった。

私の着ていた薄い上着を三角巾代わりにして首から腕を支えたが、歩くと痛いとおっしゃる。救助を呼ばないとダメだと判断。しかし渓谷沿いの道なので救急車は入れない。だいいちケータイは圏外だ。添乗員をケータイの通じる清泉寮まで行かせて連絡を取らせることにした。幸いもう一人のガイドは医者であり、参加者にも看護士がいた。ケガ人は高年のご婦人だったがご主人と一緒だったので心強かっただろう。合計4名をその場に残し、私は残りの40名を引率してハイキングを続行。ケガ人があまり痛さを表にださず冷静だったので参加者達の混乱はなかった。しかし添乗員ももう一人のガイドもいなくなったので、参加者の中から2名アンカーを選出し「何かあった場合の伝言ゲーム」のルールーを全員に伝え、歩き始めた。

結論だけ書くと、怪我人はヘリで韮崎の病院へ運ばれた。
他の参加者はスケジュール通りゴールして次の目的地の「温泉へ」
怪我人の介護をしてくれていた看護士とご主人は、私の車に乗せ、
ご主人を長坂の駅まで送り韮崎の病院へ向かわせ、看護士を温泉まで送って合流させた。

本人の不注意とはいえ、ガイドとして怪我人を出してしまったのは悔やまれる。
今月はもう1回同じコースでガイドがある・・・。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

お疲れ様でした。

その高年のご婦人、手首を骨折して皆の前では痛さを表に出さなかったというのはエラいですね。ヘリで早く病院に行けたのは良かった。
気をつけていても、事故は起きますねえ。ガイドの方も怪我した本人も冷静に最善の対応をされたので混乱にならないで良かったと思いました。

どんなところでも怪我をすることは起こりうるという例でしょう
44人の団体のガイドは大変だと思います
しかし皆さんがしっかりされていたのでそれ以後問題もなく予定を終了されて良かったですね

これが単独行や中高年二人だけだったら大変だったことでしょう

そう言えば昨日、我が家の上空を八ヶ岳の方へすっ飛んでいくヘリを見ました。
お疲れ様でした。

総勢44名でガイド2名、添乗員1名では少ないですね。事故の時の対応がしにくいのではないでしょうか。それにしても大事故にならなくてよかったですね。

肝に銘じます

 いつ、どこで、なにに遭うか、分かりませんね。アウトドアで危険は常に隣り合わせ、いつも注意していたいと思います。
 ちなみに私の座右の銘は、備えあれば憂い無し。何か起きても必要な物が有れば、直ぐに出来る限りの対処が出来るからです。ただ持ってるだけではダメで、やはり使える知識が頭に無いと。
 失礼な言い方かもしれませんが、直ぐに御婦人へ三角巾をされたペアハットさんを、私はさすがと深く尊敬いたします。

勉強になりました

濡れた岩場の怖さと、指導者がどんなに説明しても伝わりきれないことがあること。
こういう事態が起きたとき、つい「あんなに説明したのに・・・。」と、言いたくなりますが、その言葉を言ってしまったら最悪ですね。
ペアハットさんの判断、すごく勉強になりました。

ご心配おかけしました。

皆様、書き込みありがとうございました。ご心配おかけしましてすみません。
本音を書けば、私が比較的冷静にいられたのは、もう一人のガイドの昔の職業が医者だったことと、参加者に現役の看護士がいたからなのです。彼らがいたからこそ、処置のあと現場をお願いして、旅を続行させることが出来ました。
源六郎さんのご指摘どおり44名でガイド2人添乗員1人というのは少ないですね。これは我々ガイドとしては仕方ありません。安売りの日帰りバスツアーが専門の会社ですから、ガイドを3名にしてくださいと言ってもききません。じゃ添乗員を2名にしてくださいといってもききません。責任は私どもで持ちますからと言うので、言われた中で精一杯やるしかありません。しかし「責任は私どもで持ちますから」と言うのは簡単。今回のようにこの4月に添乗員になったばかりの男を差し向けられても困るのです。彼は残念ながら気が動転したのか、初期通報に誤りがあり、救急隊を右往左往させてしまいました。詳細は書きませんが、ケータイが圏外だったので、救助が早く来るかどうかは救援依頼に向かった添乗員の腕一つにかかっていました。本来ならもっと早く救急に来たハズでしたが、ヘリが来たのは実はだいぶたってからのコトなのです。怪我人はよくそれまで耐えたと思います。また、付き添って残ってくださった方の励ましがかなり有効であったとあとで聞きました。
やはりこういう場合は経験豊富な添乗員でないと役にたちません。
ツァーでガイドや添乗員が少ない場合は参加者の中から適任者を選んで応援にあたってもらう方法をいつも考えていますが、単独行や少人数での事故や怪我の場合は困りますね。そういう実際の現場に幸いまだあっていませんが、一体どうなってしまうのでしょうか・・・。
事故や怪我はいつでも起こりうるのだとあらためて痛感し、初期通報の大切さも痛感しました。いろいろ勉強になりました。

もう一言だけ書かせてください。
もし大事故になり、最悪の場合で死者が出た時、被害者の家族から裁判沙汰になったら、だれが責任者になるかです。単独行の者や家族だけであれば問題にならないとも思えるのですが、他人の身を預かるというのは大変です。

責任者

その場合は主催者のツアー会社ということになっています。が、その中で添乗員の責任がどこまであるのかは私にはわかりません。
この会社とガイドの関係は全く明快で、私達は現地案内人という立場です。道を間違いなく案内すればよいということで契約していますので、事故等の責任は一切ありません。が、そう言われてもまったくおっしゃる通りで「他人の身を預かる」というのは気苦労が多いものですね。それだけにやりがいがあるのですけど・・・。