日々の仕事 夜々の本

■今日も会議が2件。あれこれを自粛や中止していても始まらないし、日々決済していかなければならないこともある。予算のあることはそろそろ年度末だし、理事会を開いて総会もしなければならない。その前に監査もしなければ。任期の切れる人事の心配もあれば、来期の行事も考えなければならないと、属してる様々な会のやるべきことは山積みだ。明日は一日外回り。そして明後日は土曜日だというのに2件の会議が決まった(-_-;) 2件とも観光関係の会議なのですよ、観光関係者が土曜日に集まってしまう(!?)つまりお客様がいらっしゃらないのです、どこも・・・。ニッポンの観光業は一体どうなってしまうのか。
ま、動ける時に動いて、決めておくべきことは決めておきましょう。幸いにも今日の会議も「グチ」や「何か否定的な方向の発言」も無かったので、それだけでも集まって顔を見て皆の無事を確認でき良かったというものだ。どうなってしまうのか分からないのは何も観光業に限ったことではない。全てだ。不安の連鎖は私たち災害にあっていない者たちが断ち切るべきだろう。会議では前向きの思いを皆で共有し、大きく共鳴させて動き出すエネルギーとしなければならないが、今日の2件の会議は、そのようであったと思う。

■最近読んだ本
「チェルノブイリの悲劇」「墜落の夏-日航123便事故全記録」「イギリスはおいしい」「イギリスは愉快だ」「リンボウ先生イギリスへ帰る」「帰らぬ日遠い昔」「親鸞・上下」「仏像はこう見る」「俳句と地球物理」「注文の多い料理店」全部本棚のもので再読だ。あ、「親鸞・上下」は初読。五木寛之は近頃はすっかり随筆稼業に忙しいのかと思っていたらこれはしたり、おみそれいりやした。小説家としての力量ますます冴え渡って「親鸞」を書いて読者の血を沸かせ肉を躍らせるのですよ、一体どういう技か。続編が読みたい。
リンボウ先生は北杜夫の後継者かと思わせる自在な筆致で森羅万象を語り腹を捩じらせる。震災だ原発だ停電だと心落着かぬ日々に読むものとして最適。文章における日本語の使い手として井上ひさし級かと思う。
新潮文庫の「注文の多い料理店」では「雪渡り」が読める。狐の紺三郎が幻燈会を開く物語の舞台が確か陸前高田だったと覚えているので、読んでみた。こういうまさに「幻燈」のような物語が、今度いつ陸前高田で開かれるのだろうか・・・。
「チェルノブイリの悲劇」「墜落の夏-日航123便事故全記録」については現代の宿命「巨大災害」についてのノンフィクションだが、その発生する仕組みがあまりにも福島原発と酷似していて今直ちには書けない。書けば非難となってしまう。
そんな時に読むのが寺田虎彦。科学と自然についてとぼけた随筆を大真面目に書いて真理をあぶりだす。
「虱(しらみ)は北へ向かってしか這わないから、万年床に発生した虱軍団を撲滅するのは簡単だ。即ち布団を南北に敷いてジッと待つ。やがて北に向けておいた枕のあたりに虱軍団が集結する、後はこれを端からブチブチと指で潰していくだけである。その時に諸君はすこぶる快感を覚えるであろう」なんて書いて喜ぶのは北杜夫であって、初見の時は大笑いしたが、北氏はこれを「走磁性」と喝破した。ところがこの「虱の俗説」の出典は寺田虎彦であることが分かる。「俳句と地球物理」の中で、氏もまた同じように「虱を這わせると北へ向く」と書いているからだ。しかし彼は「未だ実験したことがない」と正直に白状している。が、「もしそれが事実とすれば」という条件付で「背光性」であろうと推測している。磁力線に沿って北へ向かう虱、南の明るさに背いて北に向かう虱、どちらでもいいようなものだが二人とも大真面目にとぼけている。で、この場合は何も真理があぶりだされていない。そこが愉快なのであります。
■さて今日も平和な一日が過ぎた。やることを3つやらなかったけどもう寝ましょ。
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