ゼンゼン届いていない物資

被災地には十分物資が届いている。援助物資をしばらく断っている自治体や避難所もある。必要な物資そのものも、時間とともに変化している。従って十分確認してから物資を届けるように、などなど、テレビの解説者はしたり顔で言っている。又、素人のボランティアは行かないほうがいい、ボランティアは各自治体に問い合わせてから、などなどと言っている。しかし、ここ八ヶ岳から‘勝手に’出て行った「素人ボランティア」の方々が持ち帰った生の情報はまるで違う。

八ヶ岳からは様々なグループやチームが支援に出かけているが、「素人ボランティア(ってなんだ?)」と呼ばれる個人参戦の人々は、私の知るだけでも5名いる。「私の知るだけで」、ですよ。
建築会社社長のSさん、歌声のKさん、アウトドアのSさん、自然医療のFさん、団体で参戦だが‘素人’のNさん。その方々の話では、「避難所には届いているがそれ以外の方々には届いていない」ということだった。最近になってやっとマスコミも騒ぎ始めたが、崩れかけたがなんとか雨露をしのげるので避難所に行かない「在宅被災者」には物資が届かないだけでなく、避難所に物資をもらいに出かけても拒否されるのだそうだ。Kさんがたまたまある避難所に物資をおろしていると、在宅被災者がよろよろと近寄ってきて「もう何日も食べるものがありません」と言うのだそうだが、避難所を仕切っているらしき方々は無視をきめこみ、ひたすら荷をおろしている。あまりかわいそうなので、Kさんが「自分で運んできた物資は自分に采配権利がある」として、中から食料を出してその方にお渡ししたそうです。
Sさんも、自分の行った避難所でもそうだと証言されました。そこで彼らは一軒一軒人が残っていそうな建物を訪ねては物資を届けたのだそうです。今、現地には避難所以外の方を支援するシステムも人手もないそうです。Fさんは彼らの仲間とチームを組んで毎週水曜日(だったかな?)トラック3台に満載した物資を‘勝手に’在宅被災者に届ける作戦を展開しています。彼らはそれをローラー作戦と名づけて、選手交代しながらずっと続けています。一軒一軒探し出すのは大変な労力なのだそうですが、今のところどこも「避難所にいる方々」を支援するだけで手一杯なので自分たちがやるっきゃない、と思ったそうです。在宅被災者のところでは、相変わらず毛布も水も下着も食料も何もかも足りません。必要なあらゆる物資は決して余っておらず、届いていないのです。そして‘勝手’にでかけた‘素人ボランティア’は皆に歓迎されています。
アウトドアのSさんはガレキの片付けのボランティアに出かけました。いまだにガレキの下には無数の遺体が残されているそうです。ボランティアが遺体を発見すると自衛隊にバトンタッチをするのだそうです。ガレキの片付けは‘素人’でも体力さえあればできるので、まだまだ大勢必要だそうです。 Nさんは、目の当たりにした悲惨さに「がんばってなんて言える状況でない、オレだったらがんばれない」と言い、必要なのはまず後片付けだ、と絶句しました。要するにまだまだ全く手付かずの被災状況が広範囲に残っている、ということです。
毎週出かけるFさんチームのような方々がいると私はありがたい。私は現地に出かける勇気がないが、せめて物資を集めてFさんに届ける活動はできる。皆さん、この日記を読んだ皆さん、これからの支援物資は「勝手に在宅被災者に届けてくれるボランティア」の方々に渡しましょう。貴方の身近にもさりげなくそのような行動をしている方が必ずいます。探し出してその方々を支援しましょう。
私が一つだけ嬉しかったのはFさんが言った一言「八ヶ岳はすごいね、現地で何人も知った顔が活動してました♪」というのでした。ありがたいし嬉しい。私の大好きな八ヶ岳と八ヶ岳の人々。その方々が‘勝手にボランティ’しているのが又八ヶ岳らしくて、とても嬉しいのです。避難所にもはびこるお役所意識のようなルールを越えて‘勝手に活躍するボランティア’の存在こそ私には頼もしいと思えます。数日前に届いた東京のTさんからの段ボール箱いっぱいの粉ミルクと生理用品は本日Fさんにお渡ししました。ありがとうございました。
まだまだ「なんでも」必要です。私を知ってくださっている読者の方で、もし支援物資をどこに送っていいか分からないという方がいらっしゃったら、いつでもなんでも私のところに送ってください。Fさんを通して必ず毎週、現地の在宅被災者の方々に直接、確実に届けられます。
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コメント

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そうですね、あらかた、Pさんの書かれていることは合っていると言うのが現状です!
私は、NPO法人日本エコツーリズムセンター(通称;エコセン)から派生した、RQ自然災害救援センターの事務ボランティアをはじめました
毎週木曜日に東京本部で開催される全体ミーティングで生の声を聞いています
RQの活動は多岐に渡っていますが、100人体制で、数日しかボランティアできない人も受け入れて、シフトを組んで、自分で自分のできることを模索して前に進んで行っています
現在は、避難場所ではなく、避難場所の周辺の家に、その周りの方々数軒の方が避難して生活していて、その方々の支援を主にしています
こんな時期ですから、警戒心が強い方もいらっしゃるそうですが、
1度訪ねて、話しをして、もう一度別の日に訪ねて、ようやく足りないものを聞いて、また戻り、時間があれば、その日の午後、あるいは翌日に支援物資を届けることを始めています
拠点、登米と遠野ですが、現在、登米から上100km圏内を範囲に、近々、200km圏内を範囲に活動していく予定です、ただ、その拠点となるボランティアの寝る場所もない状態なので、現在、30個のコンテナを200kmの範囲に置いて、他のNPO、NGOの方々と連携をとりつつ、支援していこうとしています
詳細については、「エコセン」サイト→「RQ」
あるいは、
「RQ」サイト http://www.rq-center.net/ をご覧下さい

RQの東京本部でも、送って頂いた、支援物資を仕分けしたり、ボランティアの後方支援などをしています

また、カナディアンファームのハセヤンと、諏訪中央病院の鎌田先生が手を組んで、「1000人、お風呂プロジェクト」なども始めています
http://canadianfarm.seesaa.net/article/193897775.html

http://kamata-minoru.cocolog-nifty.com/blog/

私の通っている神奈川のパン教室の先生宅には、福島からの親戚、避難者18人が身を寄せています、大変なのは、被災地だけではなくなってきています

八ヶ岳にいても、できることはあるはず、少しでも多くの方が、自分に何が出来るかを心がけてくれることを願っています。。。

お久しぶりです。
地震と原発事故・・・心細い思いをしている被災者の方々のために、直接行動を起こしていらしゃる・・頭が下がります。
私には義捐金を送ること位しかできませんが、気持ちだけは皆さんと一緒に、被災地に行きたいと思います。
数年前、テレビ・ラジオで大腸ガン撲滅キャンペーンのテーマソングとして流れていた、「手と手てと手」という曲があります、ずいぶん流れていたので、一度くらいはお聞きになったことがあるのではないでしょうか。
この歌の詞を書かせてください、まるで震災の後の皆さんの心を歌っているような歌なんです。

「手と手手と手」       作詞 きたやまおさむ  作曲 加藤和彦
  一つ 一つ
  愛しくて 抱きしめたくて
  手と手 手と手 ありがとう
  勇気をくれる
  小さな助けでさえも
  心から嬉しいものさ
  手と手 手と手携えて
  生きていけるね

  あいつ こいつ
  泣き笑い 喧嘩友達
  目と目 目と目 交わし合い
  言葉少なに
  あなたたちとの出会いが
  心からの贈り物さ
  手と手 手と手 さし延べて
  重ね合わせる

  小さな助けだけれど
  心からの贈り物さ
  手と手 手と手 つながって
  明日に続く 
  夢の輪となれ
    

shappy_tokyoさん、遅れてきた少女さん、お久しぶりです。
できることを背伸びせず、継続して支援しましょう。
義援金でも、物資でも、歌でも、本でも、技術でも、力でも、アイデアでも、なんでも自分の思いと共に届けたいものです。
1000人風呂プロジェクトすばらしいですね。まさにハセヤンのできることです。
きたやまおさむさんの詩を紹介してくださって、ありがとうございました。さすが遅れてきた少女さんらしい選曲(?)ですね。メロディを覚えていないのですが、確かに耳にした詩です。

手と手 手と手 つながって
明日に続く 
夢の輪となれ
    
このヘンがきたやまさんらしくて好きです(^^ゞ