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自販機と美観

山梨県商工会青年部連合会が「自販機を防犯灯代わりに設置」する運動を展開しようとしていることに対し、数日前からネット上では議論沸騰。たとえばこのブログでは多くの反対の声があげられている。私も大反対なのでブログに書き込んだ。議論のポイントは「あんしん安全の街づくり」に何故自販機設置なのかということ。暗い所を明るくしたければ素直に「防犯灯」を設置すればいいのではないか。省エネが叫ばれる今日、24時間缶を冷やしたり温めたりする自販機の灯かりを防犯に利用するという利点の根拠はどこにあるのか。
その他無数の反対すべきポイントはあるのだが、私はここでは「自販機は美観を損ねる」という観点から反対意見を書こうと思う。
「景観や美観」を主張すると必ず「美観は人によって違う。ナニを持って美しい景観というのだ」という意見がでる。これを論破するのはなかなか難しいので、今まで風景や美観は二の次としてほっておかれ、結果的に日本の景観はズタズタに壊されてしまった。日本における「美しい風景」はもっとも弱い立場の「守られるべき財産」になってしまっていた。電柱と電線で財産は引き裂かれ、ガードレールによって財産が乱され、無法看板によって財産が隠され、自分勝手な建築物によって地域全体の財産が壊されてきた。今またあらたに自販機の増設によって財産を汚そうという運動が展開されそうになったことに危機感を覚えて、多くのブロガーが書き込みを開始したのだと思う。
「誰もが美しい」と思う景観を決める一つの方法に「多数決」という考え方がある。大多数のヒトが「美しい」といえばそれは「美しい」のだと決めてもいい場合がある。風景の中に自販機がある場合「自販機があった方が美しい」と答えるヒトは少数派に違いない。アンケートをとって多数意見が確認されれば「自販機は風景を損ねている」と決めても構わないだろう。こんな簡単なことに学者の難しい理論を持ち出すまでもない。少数派の屁理屈に付き合うこともない。
実はアンケートをとるまでもなく、そのことに自販機を設置する側も気がつき始めている。自販機を少しでも風景の中に溶け込まそうとする試みが既にあちこちで展開されている。幾つか紹介しましょう。
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これは自販機全体を杉材で囲った例。木で囲うことは電力の消費量を抑えることが証明されているそうだ。同時に毒々しい自販機の色も隠されている。
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周囲の景観を乱す自販機の色を、ダークブラウンに統一して調和を図っている。ゴミ箱まで竹と布(?)で覆う工夫をしている。
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和風喫茶の自販機だという。店にマッチした方法でご主人が自ら工夫したもののようだ。
これらが実際に「成功」しているのか、こうすることで景観は維持されるのかという点についてはまた別の議論があるところだが、少なくとも「なんとかしよう」という配慮が感じられる。こういう姿勢があれば景観維持派と自販機設置側との妥協点も見つけ出されようというものです。
大事なことはお互いの意見を尊重して歩み寄るということですね。私も自販機は全て撤去せよなどという無謀な意見は言うつもりはありません。街を明るくする必要などないと言うつもりもありません。ただ今度の問題の場合は「何故防犯灯が自販機なのか?」という素朴な疑問に答えて欲しいと願うのです。納得できる答がない場合は、あくまでその運動には絶対反対です。
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コメント

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こうまでして・・・

どうも。Joeです。
しかし、こうまでして、あの四角い箱を置きたいですかね?
今回の話は、「あんしん・安全・・・」なんて二の次ですから、彼らの頭の中は・・。今日、ブログで、軽く「爆弾発言」しますよ。お楽しみに。
いろいろご意見等ありがとうございました。

トラバしておきました

先ほど、新しい記事を「きたりもん倶楽部」に書いたので、TB入れておきました。よろしくです。

ありがとうございます

JOEさん、自販機問題を教えてくださってありがとうございました。又、その問題を最初にブログで糾弾した姿勢に大拍手を送ります。ジャナーリスト魂でしょうか、ブロガーの嗅覚でしょうか、作家の直感でしょうか。いずれにしても莫大なエネルギーを使われたことと思います。お体を大切に。

どうも。

なぜか美味くトラバが入りませんでした。すみません。