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王滝村にて

長野県王滝村は1984年9月14日午前8時48分、震度6の地震に襲われた。王滝村を震源地とした直下型の地震によって、被害は王滝村に集中。折から降り続いていた雨が大規模な崖崩れを誘発し被害は拡大した。信仰の山「御嶽山」も「御嶽崩れ」と呼ばれる山体崩壊を起こし、約3450万立方Mの土砂が麓の温泉旅館を呑み込んだ。王滝川では堆積した土砂によって、天然のダム湖ができた。
地震から20年以上経った現在なを行方不明のままの犠牲者がおり、御嶽山では今でも崩壊跡がなまなましく確認することができる状況である。

長野県最深部と言っていい王滝村は困窮の中復興に立ち上がったが、観光資源の一つとして目をつけたのが災害によって皮肉にも風光明媚となってしまった「ダム湖」とその周辺だった。誰言うとなく「自然湖」と呼ばれるようになっていた湖を、復興の為の観光資源にしようと村役場が駆け回った。遺族たちには、まだ水底に埋もれているかもしれない親兄弟の眠る湖に、レジャー感覚で観光客が遊びにくることの抵抗感、割り切れなさがあった。当然のことである。そこを粘り強い職員達の説得で「村の復興のためなら」と考え方を変えてもらい村営のシーカヤック場を造るまでにこぎつけた。職員の粘りも遺族の方々の思いも、相当に強いものがあったろうということは想像に難くない。今日この風光明媚な湖でカヤック遊びに興じることができる我々は、その両方の関係者の方々のご苦労に感謝しなければいけない。
現在そこでは「おんたけアドベンチャー」という民間がカヤックツアーをメインとした経営を行なっている。王滝村は、今では「アドベンチャーレース」と銘打って、マウンテンバイク、トレイルラン、リバーカヤック、カヤックを組み合わせた大会も開催されるようにまでなり、その大会もすでに8回目を迎えて、大変元気な村になっている(ようです)。さらに、おんたけアドベンチャーのHPがきっかけとなって今年「西遊記」の映画のロケが大々的に行なわれ、自然湖を中心とした王滝村に人々が大勢集まるようになってくださったということだ。

そんな物語のある「自然湖」で、八ヶ岳の10名が遊ぶ。
犠牲者の方々のご冥福を祈り、王滝村の観光発展も祈りながら、複雑な気持ちで、一日楽しませてもらったのだった。帰りに立寄った王滝村の風呂もよかった。八ヶ岳から車で2時間。ちょっと遠い湖だったが、その神秘的な美しさと湖面に浮かんでいるだけで癒される不思議な空間は、2時間かけても行くべき価値のある場所だった。
八ヶ岳シーカヤック倶楽部としては今年2度目の王滝村だったが、四季折々何度でも行きたくなる場所であり、人に薦めても誇れる場所であるとあらためて確認したのだった。
もしこれを読んだカヤックファンがいらっしゃったら、一度は行くべきカヤッキングスポットとして、強くお薦めする。ただ、そこにすでに「おんたけアドベンチャー」という組織が根を張ってツアーを行なっているので、よくHPを確認し、先方と相談しながら計画を練ることはマナーとして覚えておきたい。
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10月20日(土)遊んできました
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コメント

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行ってみたいです

 静かな雰囲気が伝わる、とても良い写真ですね。

ケータイの写真です

これはケータイの写真です
最近はケータイでもよく撮れるのですね~・・・。
ここはホントに良い場所です
来年は是非行きましょう。