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名月と火球

「月光を銀盆に受けて凝固させると銀が出来る」 中世の連金術師達は魔女の儀式のような仕事に熱中していたらしい。今晩は「そんなこともあるのかもしれない」と思わせる出来事に遭遇した。
10月23日は13夜の月を愛でる栗名月。私達は月夜にカヤックを浮べて遊ぶ「ムーンライトカヤック」としゃれこんでいた。
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まるで舟遊びを楽しむ平安の貴族のような心持。ススキもちゃんと持ち込みました。
先月は中秋の名月で別名「芋名月」。今晩の「栗名月」と合わせて両方愛でるのが正式の月見らしい。どちらか一方しか愛でないのを「片見月」と言うのだそうだ。
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そんなことはともかく、どうですこの写真の明るさ!本当に月の光だけで撮ったのですよ。
写真家ふじけん面目躍如、オミゴトです。
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13夜の月は煌々と冴え渡り、湖上には青い影も映って、月の光に負けじと星達もざわめきはじめた。その時だった。
西の空の地平低く、光輝く物体が視界を横切って一線、光度を増しながら横切った
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(写真はイメージです)
私達は一斉に「お~っ」と歓声をあげた。しかしその光は低空飛行をさらに続けてなかなか視界から消えない。私達はさらに「お~っ」と歓声をあげ、頭の中が忙しく動き始めた。
「飛行機の落下か」「UFOか」「流星か」「隕石か」
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(写真はイメージです)
3度目の「お~っ」を繰り返した直後その光の塊は3つに分裂してスーッとそのまま闇に消えていった。小さな花火が爆発したようだった。固唾を呑んでその光景を眺めていた湖上は一斉に騒がしくなった。「うわ~、あれなんだったんだろう」「随分長かったね」「飛行機から補助エンジンでも落下したのじゃないか」「爆発音が聞こえたような気がした」「あれをUFOだと騒ぎ立てる人も多いのだろうな」「流れ星、生まれて初めてみましたっ」「拾いに行けば隕石が落ちているかもしれない」
冷静に考えてみれば先日極大日を迎えたばかりの「オリオン座流星群」の火球だと思われた。オリオン座流星群の特徴は暗い流星が多い中、突然明るくゆっくりと流れる火球クラスのものも出現する、ということだった。私達が見たものはまさにそれに適合していた。
最後に3つに分裂したのも驚いたが、私は銀盆に貯めた月光の中にそのひとかけらを放り込めば、もしかしたら銀が出来たのではないかと思ったのだった。
月の光のなかで見る火球の飛行は、見果てぬ夢の中の世界のようで、とても現実とは思われなかった。
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コメント

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彗星みたいですね

 昔ヨーロッパでは“ほうき星”を、不吉な知らせだと考えていました。ハレー彗星が接近した時は、地球が滅亡すると大騒ぎし、1晩で全財産を使った人が、居たそうであります。
 ところで滅亡と言えば、ノストラダムスの大予言が有名ですが、1999年の7月に何も起こらなくて、以来さっぱり不人気。ですよね? あまり詳しく無いので、間違ってたらゴメンナサイ。

ノストラダムスの大予言

我家にはほとんど全巻揃っています。
五島勉の大仰な筆運びが気に入ってました。
1910年のハレー彗星では日本でも財産を使い果たした人がいたそうですネ。
私には使い果たす財産もないので、安心してどんな彗星も迎えられます♪
彗星、流星群、もっと出現すればいいのに、と願っています。こんどコタツDE一緒に見ましょう。

ぜひぜひ★

 宜しくお願いします。満天の星空のもと、熱燗で1杯なんて、思い浮かべただけでも気分良いですねぇ~。(笑)

素敵な時間ですね~。
ん?お誘いが無かった・・・(涙)。
しかし、「本当に月明かり?」と思わせるほどきれいな画像。
フジケンすらばしい~。

アハハ・・(^^;;)

>ん?お誘いが無かった・・・(涙)。
いやはや、むにゃむにゃ・・なんと申しましょうか、
ま、ムーンライトスノーシューでお会いしませう。