「そろんそろんフットパス」12月のテーマは「音を撮る」!?

「音を撮る」じゃなくて「音を採る」(録音する)じゃないの?と指摘されそうですがフフフ「撮る」で間違いないのです(^^)v。快晴の12月11日(日)市川大門を舞台に行われたフットパスは、私達にとって初めての試み「音の絵ハガキづくり」というものでした♪。ゆっくりと地域を歩いて楽しむ「フットパスウオーキング」と、音を手掛かりに環境とのつながりを考える「日本サウンドスケープ(音風景)協会」とのコラボです。
指導してくださるのは日本サウンドスケープ協会のワーキンググループまち・ひと・ネットの代表小菅さんと立教大学の兼古さん。コーディネーターは山梨県立大学の箕浦さん。一体どんなことになるのでしょうね。とワクワクしながらスタッフが集ったのは「旧二葉酒造
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「栴檀」という酒を造っていました。正面の大木は栴檀です。奥の「安政時代の酒造」を改造したスペースでスタッフの事前準備が始まっています。いつものフットパスとは全く違う事前準備風景です。男性は箕浦さん、女性は小菅さんです。
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JR身延線市川本町駅前にてお客様をお迎えしました。スタッフも入れて35名の大所帯となりました。
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今日の道守さんは兼古さん。とても丁寧なご案内をして下さいました。
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まずはスタートしてすぐの宝寿院境内で「耳をひらくウオーミングアップ」を行いました。
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町の音には耳で聞こえる音と聞こえない音があります。寺の鐘の音や水路のせせらぎなどは耳で聞こえます。焼き芋屋や竿竹売りの声なども聞こえます。聞こえない音とはなんでしょう?例えば 廃校になった学校の校庭などからは子供たちの遊ぶ声が聞こえるようです。また、使われなくなった半鐘の下がる火の見櫓からはどんな音が聞こえたのか、想像が楽しいですね。夕暮れの路地からはお母さんの「ご飯だよ、帰っておいで~」の声が懐かしく思い出されます。町の音に気を付けながら、あるいは想像しながら歩くことは、町の風景や文化、自分の歴史や思い出、あるいは環境などを大事にすることに繋がっていきます。
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今日はこの町で、音の風景を探してみましょう。
ここは代官様のお屋敷跡。陣屋門の観音扉を開いてみました。ギ~ッという重々しい音が聞こえてくるかと思えば、砂利を引きずるザーッという音だったのは意外な発見でした。
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中央公園で待っていて下さったのは「旧二葉酒造」の奥様。おそらく市川大門で一番町の歴史や故事来歴に詳しい方です(あ、ご主人の方が詳しいのかな(^^;? 一瀬様とおっしゃいますが、いずれにしても市川マップの会を立ち上げ、町歩きなどのイベントを通してこの町を盛り上げたて下さった功労者のお二人です)
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奥様から「ひや」についての説明がありました。「ひや」とはこの町を網の目のように結ぶ細い路地(まさにフットパスそのもの)ですが、その細さが尋常ではありません。
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上の写真は奥に行くほど狭くなっていますが、まだまだこれは狭くない「ひや」の道です。下の写真になると道幅はかなり細くなります。この道もカクカクと曲がって続くのですが、奥に行くほど狭くなり、終には太っている方なら横にならないと通り抜けられなくなるほど狭くなるのです。で、これでも立派な「道」なのです。そこに住む方々の息遣いまで聞こえてきそうです。市川大門の魅力の一つです。
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下の写真は呉服店を営んでいた青柳さんという方と一緒に写ったスタッフですが、建てた当時は市川一の蔵屋敷と言われていました。
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格子の木戸をくぐって中に入ると、けやきのあがりかまちがありました。座らせて頂いてまたもや記念写真
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人物の背景に四段の扉があるのに気が付きましたか。座敷蔵の重々しい扉で左右に開く観音開きです。
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今日はこの四段扉の開閉をしていただきました。見事ピタっと1ミリの狂いもなく閉まった瞬間、参加者から一斉に驚きの声があがりました。私はこの時現場から遠かったのですが、四段扉の閉まる音はどうだったのでしょうか?誰かに聞きそびれました。想像するに、ほぼ無音で、ただ空気を圧縮していく圧力音とでもいうような音が(音もなく?)肌に届いてくる、といった感じだったのではないでしょうか?
そして豊川製紙。手すき和紙の工程を見学させていただく、本日のハイライトです。
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「紙すきの音」に聞きほれました。参加者から何名か体験させていただきましたが、やはり「音」が違います。
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紙の原料となる「楮(こうぞ)」「みつまた」など繊維のある植物が入った液体は職人によってゆっくりと動かされ、優しい波の音を響かせます。和紙の産地として世界的に有名な市川三郷には、昔からこの音が溢れていたのでしょう。
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この時、新聞記者の宮川さんが調べて掘り出してくれた昔から伝わる「紙すきの歌」を小菅さんが自分のピアノと歌で再現して!これをスマホに録音したものを流してくれました。これは良かったなぁ~♪
しかし200軒あった手漉き和紙の店は、今やここ豊川さん1軒になってしまいました。この道40年の「音」を皆さんも聞きに来てください。その日の様子が12月14日の山梨日日新聞に掲載されました。
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貴重なものを見させていただいた後は、これも貴重な「蔵作りの教会」を見学
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マイクやスピーカーといったものが無かった昔は建物そのものが音響効果を発揮できるように設計されていたそうです。特に教会などは説教や聖歌などが後ろの席にまで響くように工夫されていたそうです。時間があればオルガンを弾いてみるところでしたが、割愛させていただきました<(_ _)>
この後、水車跡などを巡って、旧二葉酒造店に戻ってきました。ここでお茶タイムしながら、「音の絵ハガキつくり」です。お茶請けは参加者さんから差し入れの「干し柿」と地元「きんこう堂」のカステラです。
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旧二葉酒造のご主人一瀬さんがこの酒造とこの町についてお話をして下さいました。
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さぁ、その間にも皆さんの渾身の一枚(?)が絵ハガキになっていきます。
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朝の準備はこの印刷のための作業確認でした
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プリントアウトされた絵ハガキを、拡大した街のマップに貼り付けていきます。
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兼古さんがまち歩きの振り返りや、皆さんの感想を引き出しながら、最後のまとめのお話をされています。
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総評の中で、「風景」の「風」とは目に見えないもの。「景」とは目に見えるもの。目に見えないものは「音」の他にも「匂い」や「味」や「皮膚感覚」があります。「風景」を大事にするということは、それら全てを大事にするということです。というお話が目からウロコでした。また、これは最初にお話されたことですが、「音を写真に撮る、というのは例えば、ミレーの晩鐘という絵を思い出してください。一日の作業を終えた農夫が感謝の祈りを捧げている夕景に晩鐘が響いている、といった瞬間の絵ですね。あの絵からは音が聞こえてきます。」というたとえ話も目からウロコでした。写真は必ずしも音の出ているもの(水車や川の流れなど)を撮る必要がありません。いや~奥が深くて楽しい作業でした。
最後に、その場から絵ハガキを投函して解散です。その音を伝えたい人に充てて、一筆添えて送ります。皆さんどなたに投函したのかな(^_-)
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新聞に記事を書いてくれた宮川さんも投函してくれました。宮川さんは市川三郷の地元出身でしたので、この企画づくりの為に大いにお知恵を拝借させていただきました。調べものも沢山していただき、本当に助かりました。有難うございました。
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というわけで、楽しい一日が無事終了しました。お世話になった多くの皆さま、有難うございました。また違う町でやってみたいですね♪ あ、打ち上げにでられなくて残念でした(T_T) 

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