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民主主義とは

佐々木寛さんの言葉「選挙は民主主義の定期試験です。市民は一夜漬けではなく、ふだんから勉強し、実践を積み、本番に臨まなくてはならない。民主主義とは、突き詰めれば、政治の素人である市民による『自治』です。
 ところが、いま学校教育では政治や宗教はタブー視されているようなので、若い人たちは、いわば無菌状態で育ちます。だから政治についての判断も未熟なままです。政治に参加したくても、どうしていいか分からない」


これは、若者だけでなく、学校だけでなく、私達大人の世界でも同じ事ですね。会社内での会話はもちろん、地域の集まりや、趣味の集まり、SNSなどでも、政治や宗教の話題はタブーとされているようなところがあります。政治のことについて、もっと知ろう、誰かに聞こう、と思っても、その「場」がありません。なので、いつまでも「無学の素人」のままです。他の方の意見に触れることもないまま、論戦をすることもないまま、「民主主義」の中に放り込まれます。佐々木寛さんは「市民がふだんから政治と民主主義について自由に議論し、学べる場をつくる」必要性を訴えています。

その「場」を飛矢崎雅也さんはギリシャ時代のアゴラ(公共空間=広場)になぞらえて、毎週一回の自分の講演会を、「広場」にしようとしてい(るように、私には見え)ます。今日はそれが成功していました。
飛矢崎さん1
今日は「飛矢崎雅也さんと語るハンナ・アーレント」の第四回でした。初めての「和室」でしたので、なんとなく寺子屋風でした(^_^)v いつも20名以上集まるこの「広場」に、今日は10名でしたが、相変わらず自由討論の時間は様々に熱を帯びた意見が飛び出しました。「広場」では上下関係もなく、しがらみもなく、司会進行する人物も存在せず、忖度しなければならない何物もないからです。真に「公」の広場とはそういうものだろうと思われました。「会議場で議論する」のとはまるで別物で「居酒屋で放談する」のともまるで別物です。

佐々木寛さんはさらに書いています「こういう場面に時には政治家や政党関係者などにもきていただく。市民と政治家が対等に議論し、互いにリスペクトする関係を作ります。そして政治家の方もそういう民主的な議論に育まれ『市民政治家』になっていく。それが私の描く、民主主義」だと。

ギリシアではソクラテス達が市民と自由な問答を交わし、ローマでは手狭になった広場をカエサルが資金を出して拡張したのだそうだ。日本にもそうした「広場」をつくりたい。

それはそうと、今日の進行は今まで三回とは異なって、細川さん(この会の主催者)が講師の飛矢崎さんと問答しながら話を誘導していく、という展開だった。今何が語られ、次の話とどう関係するか、などの起承転結があって、分かりやすく聞けた。飛矢崎さんの「思いの丈」を全て語り尽くすといった趣向の前三回と比べて、飛矢崎さん自身には物足りなかったかもしれないが、聴講している私達には丁度いい話の密度だった。

次は一週休んで9月28日(金) 14:00~16:00 明野総合会館 中会議室で開催されます。どなたも参加できます。無料です。毎回話のとっかかりは「ハンナ・アーレント」というナチスの強制収容所から脱出し、アメリカへ亡命したドイツ系ユダヤ人の女性の話しから始まります。検索して事前にある程度知っておくと、講義がより楽しく聞けるでしょう。

次回もさらなる展開がありそうな予感がしてとても楽しみです。
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