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「日本国憲法自民党改正草案ナナメ読みシリーズ」 前文の巻

先日このテーマでいきなり昨今最も話題となっている「緊急事態条項」を読んでみてしまいましたが、そもそも「憲法前文」を読まないことにははじまりませんね。
あ、その前に「緊急事態条項」という章はないのですね、あくまで「第九章 緊急事態」であって、その中に98条 99条があり、それぞれに第四項まである、ということです(私と同じレベルの方々の為に念のため^^;)。三国志に「魏志倭人伝」という項目が存在しない、と同じ理屈であります(比喩が違うかな?)。
ま、次行きます。皆様、少なくとも改正草案の前文だけでも読んでください。現行憲法の違いに唖然とします。
まず、現行憲法の前文が文字通り「全文削除」されております。
まったくあたらしい「前文」と入れ替わっております。

憲法の前文とは当然「この憲法はこういう理念に基づいた憲法ですよ」という趣旨の内容です、その趣旨に基づいて全体の構成が矛盾無く表現されているものだと私は解釈いたします。

あえて現行憲法の前文は表記しませんが、まず前文が削除されていることに驚きます(あ、書いたかm(_ _)m)
しかし、削除するにはとてももったいない「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないよう」に決意したり、「主権が国民に存することを宣言」したり、「平和のうちに生存する権利」を確認したりしています。とても崇高で誇り高い内容です。
一方改正草案では
「日本国は天皇を戴く国家」であり、「国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り」「活力ある経済活動を通じて国を成長させる」といった近視眼的な、又は、明治時代か富国強兵かというような中身となっています。少しも崇高な理念がしめされておりません。「天皇の為に、国の為に働いて、命は自ら守れ」と言っているようなものです。
この趣旨に基づいて憲法全体が矛盾無く構成されていくのです・・・。

もう、恐ろしくなったので、今日はここまででやめておきます。
夕食の時間だし。酒がまずくなる(>_<)

※蛇足ですが、憲法引用の箇所は、現行憲法も改正草案も、文が長い場合は私が勝手に略している場合があります。私の文章を「ほんまかいな?」と思われた方は、是非ご自分でご確認下さい。それから私の文章に反論したり同意したりしてください。
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