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未熟児とお祖母ちゃん。

ヒトの赤ちゃんは未熟児の状態で生まれてくる、と娘が学校で習ってきた。
よしよし、最近の学校ではそういうことをちゃんと教えるのだね。いいことだ。
ヒトは進化しすぎて頭が(大きさも)異常に発達してしまい、早くお腹から出さないと頭がつっかえて出なくなってしまうからしかたなく未熟児でこの世に出る。
未熟児状態ゆえ、歩き始めるまで1年もかかってしまう。自然界では生まれて1年も寝たきりだったら天敵にすぐエサにされてしまう。又、未熟児ゆえヒトは自分の子孫を残せる体になるまで12年ほどかかる。自然界の生き物でそんな悠長なことをしていたらその種はすぐに絶滅してしまうだろう。
ではヒトだけが何故そんな未熟児状態で生まれても大丈夫なようになったのか。
それは「お祖母ちゃん」がいたからだよ、と娘に伝えた。
自然界の生き物で「お祖母ちゃん」がいる生物はヒト以外(ほぼ)いない。何故なら普通の生き物は「生殖年齢」を過ぎたら死ぬからだ。
生物は概ねオスよりメスが寿命が長い。何故ならメスには「子を産む」という仕事がある。
寿命約1週間といわれているホタルでも、オスは交尾して死ぬが、メスはそれから卵を産んで死ぬから2日ほど寿命が長い。カマキリのオスは交尾中にメスに食べられてしまうらしいじゃありませんか。昆虫や魚程度だとオスは「交尾」さえ終われば死んでもよく、メスも産卵が終われば死んでも良い。
高等生物になると「子育て」という仕事が増えてくる。が、子供はすぐに巣立ってくれるから「子育て」はすぐ終わり、メスはすぐ次の交尾をしてまた子供を産む。そして生殖年齢が終われば死んでいく。
ところがヒトは、未熟児状態で生まれてくる赤ちゃんが自立するまでの長い年月、子育てをしなければいけない。赤ちゃんを天敵から守りつつ、エサは探さなければいけない、自分も生きなければいけない、もう一人か二人くらい赤ちゃんを産みたい、となると「育児」は困難を極める。
そこで生物史上はじめて「お祖母ちゃん」という役割の生き物が登場してくるのです。
「お祖母ちゃん」の存在があればこそ、ヒトのメスは安心してエサを探しにでかけ、自分の生活もエンジョイし、次の未熟児も生むことができるようになったのです。
「お祖母ちゃん」が先か「未熟児赤ちゃん」が先かは議論のあるところですけど、偉大なるかなお祖母ちゃん。お祖母ちゃんの偉大さは「ヒト」の偉大さでもあり、「進化」の偉大さでもあるように思う。「お祖母ちゃん」にとって「孫」という存在は実の子より愛おしいものだそうだが、人類のそのような歴史がそうさせているにちがいない。

明日は法事で保土ヶ谷の寺に皆が集まる。娘のお祖母ちゃんの七回忌だ。娘も随分お祖母ちゃんには「育て」てもらった。しかし残念ながら娘は学校の都合で不参加。偉大なるお祖母ちゃんに娘の分の線香もあげてこよう。
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コメント

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なるほどなるほどとうなづきながら納得

おじいちゃんもおばあちゃんは偉大だったと思いながら離れて住んでいていも我が家の子供たちが両親の両方のおじいちゃんおばあかんの良い思い出を持っていることを感謝

いまや自分自身がジージになって今度は孫たちにどうやって良い想い出を作ってやれるか奮闘中

ただ今法事から帰ってきました
時がたてば全ては「良き思い出」
大いに笑った一時でした。
ご隠居様も「法事の席で語られるべきエピソードにことかなない」ジージになられることでしょう(もうかなりのエピソードをお持ちかと思いますけど(^^ゞ)