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ホタルの空中シンクロ

6/30 ようやく晴れたので、4箇所に狙いを定めてホタル見学に出かけた。
8:15 大泉蛍の里(ビオトープ)
最高だった。今までこの場所で見た中でも最高だった。駐車場に車を停め草刈をしていない公園の入り口に進む。よしよし、草刈なんかするなよ~と喜びながら入っていくと、入り口付近では1匹もいなかったが、奥に行くほどに数が増えてきた。よしよしいい子だ、とわくわくしながらうねうねした細い草だらけの遊歩道をさらに進むと、1ヶ所、前方の林が切れて、大泉の僅かな街明りが見える個所があった。なかなかきれいな夜景である。上空の雲も切れて星も見えてきた。と同時に、夜景や星に紛れてホタルが空中を何匹も飛翔しているのが目に入った♪。いや~いるいる、50~100匹はいるだろう(これは視界の中の数だから、公園全体では数百匹以上いたと思われる)。ゲンジだ。悠々と木陰を出たり入ったりしているかと思えば、時に空高く舞い上がって星になってしまうものもいる。夜景にシンクロして点滅しているようなヤツもいた。感激してしばらくみていると、こはいかに、空中のホタルが一斉にシンクロして光り始めたではないか。4年ほど前の6月20日、オオムラサキセンターで数百匹のホタルのシンクロ点滅を見たことがあるが、あの時のホタルは川岸の木に停まっていた。よくTVで紹介されるマレーシアなどのホタルのクリスマスツリー現象も、すべて木に停まっている場合のものだ(と記憶している・・・)。しかし今日のは飛翔中の数十匹のホタルの同時点滅だ。こんなことがあるのか!? 空間が同時発光するホタルで満たされ、夜の立体空間がそこだけ膨張したり縮小したりして華やかにざわめいている。おしいなあ、今日は私一人の観察だ。誰かに見せたかった。

8:35 長坂ホタル公園 
今晩は数が少なかったが、川面高く飛翔していた。しかしここのホタルは護岸のコンクリート土手より高く空中に飛び上がることがなく、見ていても面白くないのですぐ移動。

8:45 オオムラサキセンター
真っ暗な遊歩道を一人で下りていく。途中1匹のホタルもいなかったが、今日はいるだろうと何故か妙な確信。吊橋の手前のビオトープに出たら、いたいた、案の定ヘイケが出始めていた。ここのヘイケはこれからが最盛期だ。ヘイケは後で見ることにして吊橋を渡り川に沿って歩く。こちらにはゲンジが健在だ。ここのゲンジは空中高く飛翔するので見ていて飽きない。悠々と4秒間隔の点滅で飛んでいる。よくカン違いされるが4秒というのは2秒光って2秒暗くなるサイクルのことだ。つまり光り初めていったん消えて、次に光り始めるまでが4秒ということです、お間違えの無いよう。これを確認して吊橋を渡って小さな池に戻ると、ヘイケが点滅しているので違いがすぐ分かる。ヘイケは点滅がチカチカと忙しく、ほぼ2秒間隔だ。ス~イス~イという感じで悠々と点滅するゲンジとの違いが誰でもわかるので、観察には絶好の場所だといえる。
しばらく楽しんで元来た道を引き返していたら、出口に近い堰の土手に生えている草に点滅しない大きな光を発見した。ゲンジだ。しかし少しも点滅しない。時計を見たら9:00前。まだ休憩に入る時間ではない。一体どうしたのか、オスかメスかを確かめようとそっと近づいて目をこらしたら異様にでかい。メスだ。約2センチ近くもある。ホタルはオスよりもメスの方が体長が長い。それにしても少しも点滅せず、ジッとしているのでさらに観察しようと顔を近づけてみたら、メスの尻がやけに長いのに気がついた。長いというより何か出ている、といった方がよい。これはもしかしたら産卵管なのだろうか?ホタルの産卵は水際の草の茎や岩の苔の上などに産み付けると読んだことがある。私が見たのは水面から1m近く上空の茎の上だった。かなり弱っていたような感じだったところを見ると、交尾が終わって最後の力を振り絞って産卵に向かうところだったのかもしれない。思わず「がんばれ」と声を出したら、きっと口から出た温かい空気がいけなかったのか、ホタルはポトっと下に落ちてしまった。ホタルは光と同じくらい熱にも弱い。しまったしまったごめんごめんとつぶやきながら帰ってきたが、そのホタルの行動の真相は永遠に闇の中に葬られてしまった。残念。

9:15 例の場所
今日は貴重な場面に2度出くわしたなあと喜びながら「例の場所」へ移動。う~ん、やっぱりここにはいないね。いや、この付近の川の平均程度には棲息しているのだが、紹介された時に聞いた「うじゃうじゃいるよ」という表現にはとてもほど遠い。特に大泉ビオトープで「大群空中シンクロ」を見てきた後なので、ちょとガッカリ。近くのヒトが散歩がてら見に来る分にはいいが、わざわざ車に乗って見に来るほどのことはない。その意味ではちょうど我家前の観察地と同じだ。

ところで、各地にゲンジの天然記念物指定地、というのは多いがヘイケのそれは少ない(無いのでは?)。田圃がなくなり水路がU字溝になり農薬が使用されて、現在では田圃に棲むヘイケを見つけるのは大変困難になった。本日もホタルを求めて田圃や畑の広がるエリアを車でめぐったわけだが、その間「田圃のヘイケ」は1匹も見なかった。今日めぐった観察地は全て「川のゲンジ」である。そうか、ヒトの田圃を天然記念物指定地にはしにくいか・・・。アメンボ、ゲンゴロウ、メダカなど田圃や小川の生き物がどんどんいなくなる。水生昆虫特区というのを作ったらどうだろうか。減反しても田には水をはっておくことを義務付ける。そうすればわざわざビオトープ作らなくもよろしくなる。しかも表土流出を防げる。水を張った田でホクトユキマス(鱒)でも飼育し名物として売り出そう。
あれ、だいぶ話が横道にそれた。
今日は貴重なホタルの「生きている現場」に遭遇して良い夜だったことを報告したかったのでした。
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コメント

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北杜雪鱒。いい名だなあ~。
谷桜なんかで、蛍の時期限定酒出さないかな?
ペアハットなら置いていそうじゃん。
セットでいきましょう。       

>北杜雪鱒。

ヘヘ・・、パクリですけどなんか美味そうですね