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2000分の3

7/21の夜
本日は夏休みの宿題でホタルを扱うという小学生3年生の女の子のおともをしておでかけ。彼女は昨年「オオムラサキ」を題材にして夏休みの宿題を提出し高い評価をもらったのだとか。2年続けて昆虫を題材にするとは、よほどの「虫愛ずる姫君」と拝察いたします。一説によると風の谷のナウシカのモデルはこの「虫愛ずる姫君」だといいますから、この子も将来大自然を汚染から救う英雄になるかもネ、期待してま~す♪
さて、ホタルは全世界に約2000種類いるそうです。日本にはそのうちの約50種類が生息しています。と聞いても、昆虫の世界に暗い私はその数字が多いのか少ないのかまるで分かりません。ふ~んとかへ~とかいうくらいです。が、次の数字を聞いては昆虫音痴の私も少し感激です。

2000種のホタルのうち、水生ホタルはたったの8種しかいないのだそうです!! これには驚きませんか皆様。水生ホタルとは幼虫時代を水の中で過ごし、サナギになる時に始めて陸に上がってくるホタルのことで、ゲンジボタルやヘイケボタルがそうです。私達は「ホタル」といえば「水辺」とすぐ思い浮かべ、川ではゲンジ、田圃ではヘイケを思わず捜してしまうくらいホタルは水辺の生き物だと信じきっています。しかし世界的にみればほとんどのホタルは陸生で、「ホタルと水」はまるでなんの関係もないのが常識なのでした!。しかもですね、世界で8種しかいない「水生ホタル」のうち3種が日本独自のホタルであるというじゃありませんか、ゲンジとヘイケと「クメジマボタル」です。クメジマボタルは「久米島」にしかいないので、私達が日常見るのはヘイケかゲンジです。しかしこれは私達には「日常」でも、世界的に見れば相当特異な昆虫で「日本特有の希少生物」と言っていい生き物なのでした。国花や国鳥があるのと同じようにもし国昆(^^;;)というものがあれば間違いなく日本の国昆はゲンジボタルが指定されるでしょう。あ、っでも「国蝶」が既に決まっているから「国昆」は成り立たないか・・・。「国水生昆虫」略して「国水昆」ってのはどう?あんまり権威もありがたみもないですけど。
もうひとつ驚くことは、ホタルでありながら、「光らない」ホタルの方が多いという事実、しかも、「光らないホタル」方が「光るホタル」より進化しているというのであります!? さらに、ホタルでありながら「飛べないホタル」というのがいて、この「飛べないホタル」こそホタルの最進化形だというじゃありませんか!! 理由はこうです。「光る」のは繁殖の為のコミュニケーションです。光に頼ったコミュニケーションでは夜間という制限、空間的にも決められた範囲、という制限が出てきてしまいます。そこで、進化したホタルは「光」のかわりに「におい」すなわちフェロモンを発散させるという形質を獲得しました。フェロモンなら昼夜の別なく発散させられます。「光」はいくら光っても、相手がこっちを見ていてくれなければ気がついてくれませんが、フェロモンなら相手がどっちを向いていようと認知可能です。マドボタルという種はメスの翅が退化して飛べません。メスはただひたすらフェロモンを発散させていればいいのです。するとそのフェロモンを認知したオスが近寄ってきてくれる、というワケです。横着なヤツですが、ホタルの世界ではそれが「最進化形」だというのです。もうこうなると「進化」も「退化」もワケが分からなくなります。ホタルの場合を要約するなら「交尾」や「繁殖」にもっとも効率の良い方法を獲得したものを「進化」と呼ぶようですね・・・。
で、肝心の観察の方は、いや~、いてくれましたいてくれました。
本日居たのは実に素直なホタルちゃんばかり。懐中電灯を2、3回チカチカさせただけで暗闇からス~イと飛んで現われ私達のすぐそばまで来てくれました。いやー実にフレンドリーだなあ。ゲンジもヘイケもしっかり現われてご家族も絶賛、満足満足。いいこだ小荒間のホタルたち、と私も褒めてやりました♪
じゃもっと沢山みましょう、と次に大泉のビオトープへ。ここでも沢山発見しました。ご家族もゲンジとヘイケの見分け方をすぐに習得して、ホタル見学の夜を堪能してくれました。ところでその夜一番驚いたのは私。
お祖母ちゃんが地面で光っているホタルを見つけ手でつまんで孫に見せようとしました。手のヒラに乗せると普段ならホタル自身の発光でホタルの姿がおぼろげに分かるのですが、何故か今晩のは光があまりにも暗いので様子がわかりません。で、ホタルには申し訳なかったが懐中電灯で照らしてみました。すると小学3年生の女の子が「キャ~」と言って後ずさりをするのです。「コワ~イ」と大声を出して騒ぐのでドラドラおじさんに見せてごらん、オホッホッ、ホタルを怖がっているようじゃぁダメだなあと手のひらを覗いた瞬間私もギョッとしたのであります。そこにはまるでケムシのような、ムカデのような異様な生物がクネクネしているではありませんか。ギョギョッこいつは一体何者!と思いましたがオシリが光っていたのですぐに「ホタルの幼虫だ」と理解できました。それにしても図鑑では確認していましたが、ホントにホタルの幼虫がこんな姿だなんて・・・。虫愛ずる姫君はイモムシを見ても「あらかわいいこと」と喜び、周囲の人はいぶかしく思いますが「このイモムシもやがて愛らしい蝶になるのですよ、想像してごらんなさい」と姫君はいっこうに気にしなかったハズ。そうかそういうものかと気をとりなおして幼虫を見れば、なるほど図鑑どおりの姿で身体は24節ありそうで、各節から手足のようなものが出ていた。しかもオシリはちゃんと光っている。間違いなく将来ホタルになる資格を持っていた。だからといって「いや~幽玄ですね~」と喜ぶ気にはなれなかったが、珍しい姿を見ることができたという意味ではタイヘンよかったし、うれしかった。小学校のオジョウサンにもよい経験になったことだと思う。今年の発表でもよい評価をもらえるのではないだろうか。
 ところでオジョウサンにあれこれホタルのハナシをしながら歩いたが、「ホタルの光っているのはお友達になろうよ~っていう合図なんだよ」と少し気を使った説明をしたら間髪をいれず「あ、交尾ねッ」と言われてしまった。なんだ、「交尾」って小3でも知っているのか、気をつかってソンした(^^;;)

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