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卑弥呼と孔明

本を読んだシリーズ その2
「古代からの伝言 日本建国」という本はとてもドラマチックでスリリング。
日本建国の謎について解明していく内容ですが、古事記と日本書紀がタネ本なのですっかりお馴染みの話ばかりなのに、なんでこんなにサスペンスタッチで手に汗握るのだろうか?

魏呉蜀が激しく覇権を競う3世紀の中国。お馴染みの曹操、劉備、孫権,孔明たちの時代だが、西暦239年、魏はわずか8歳の曹芳が皇帝に即位し、実質的には司馬仲達の時代となる。呉と組もうとした叛乱分子公孫淵も平らげて新政権も落ち着いたところへ、倭国から女王卑弥呼の使節団がやってくるのである。

ね、いい展開でしょ。この著者は中国側の史書もよく読み解いて、中国と日本を同時進行で描いているから出来事の背景が大変分かりやすい。当時から日本は海外の出来事と密接に連動しながら動いていたんですね。歴史の見方を教わったような一巻だった。

卑弥呼の使節団は、正使の難升米(なしめ)、副使の都市牛利(としごり)を中心として10数人。漢語から朝鮮語、朝鮮語から倭語へ「はるばる訳を重ねて、じつに苦労が多かったことであろう」と魏側の書に書かれているそうだ。なるほど、魏の側に残された資料も読まないと詳細は分からない。
難升米(なしめ)達は首尾よく天子様に拝謁できるのだろうか? 天子様と言っても僅か8歳である。魏側の役人たちはそんな天子に謁見させるのだろうか?といろいろ魏側の事情も描かれて、よくできたノンフィクションドラマのような展開で、歴史書なのにハラハラしてしまう。

悲運の王子「日本武尊」が白鳥になって「ついに高く翔びて天に上りぬ」と書いて締めくくる460ページの最後まで一気に読んでしまった。古代史ファンにはお薦めの1冊、いや全部で8巻あるそうだから、まだまだ先が長い。長い夜に最適です。皆様もドーゾ。
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