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趣味の暴走

昨日中学生を案内していたときに15人くらいのバードウオッチャー達と出あった。
彼らはそれぞれが双眼鏡を三脚に取り付けたものを肩に担ぎ、ゆくりと私たちの前を歩いていた。いや、止まっていたのかもしれない。帽子やリュックに意味ありげなワッペンだかエンブレムだかを付けていたり、ガイド用ベストの様なものを着込んでいたり、一目でかなりコアなバードウオッチャーたちだと分かった。
一方でこっちは80名の中学生である。そのニギヤカなことはなはだしい。バードウオッチャーにとっては相当な迷惑な集団だろうと思われたので、「すみません、先に行かせていただきます」「うるさくてすみません」と挨拶して足早に通りすぎようとしたところ、初老の男性がまさに迷惑そうに「私たちはバードウオッチングをしているんです」と吐き捨てるように言った。その言葉には明らかに「私たちは高尚なことをしているんだからウルサイ中学生たちは黙らせろ」という響きがあった。とっさに「そんなことはわかっとるわい、だから早く行きすぎようとしとるんじゃい」と思ったが、にこやかに「今日はよく鳴いてますね」と返して現場を去った。ところがそこから5分も行かないところが、本日の休息場所と定めておいた川べりである。予定通り休んでいたら後ろからバードウオーッチャーご一行様が追いついてきた。さて困ったなあ、水辺には鳥も来るし、ここはヒトツ私たちが早く去って場所を譲ろうと決め「私たちはもう行きますので、ゆっくりどうぞ」とリーダーらしき男性に伝えた。すると彼はきっとゆっくりしようとした水辺に我々がいたのでムっとしたのか「いや、私たちが先に行きます」とぶっきらぼうに言って足早に先を目指して行ってしまった。しかしこのハイキングコースは一本道である。我らは歩くだけだが彼らは立ち止まって鳥をみるのだ、彼らが先に行ったのではどうせまたどこかで我々と一緒になるに決まっている。やっぱり私たちが先に行った方がよくないですか?と列の後ろの方に伝えたら彼もまた憮然として「そちらはしばらくしてから来て下さい、そしてゆっくり歩いてきなさい」とナゼか命令口調で私に言った。コッチは仕事中なので、中学生の前でトラブルを発生させるわけには行かない。結局水辺でもう5分余計に休憩を取って出発することにして、彼らをやり過ごすことにした。
この場合、バードウオッチングが高尚だとか学校行事が優先だとかいう問題ではない。どちらも一つしかない自然を共有して楽しみに来ているのに、「我の方に優先権あり」と考える方がどうかしているのだ。どうしてお互い我慢し譲り合うという気になれないのだろうか。
同じような問題はカヤックと釣り客の間でもよく経験する。一つの湖に釣り客とカヤックに乗る私たちがいる。当然私たちは釣り客に迷惑のかからない範囲で乗っている。ところが岸辺からカヤックに向って罵声を浴びせる釣り師がいる。その物言いはどう聞いても「俺たちの方に優先権がある」という意味を含んでいて威丈高だ。お互い所詮趣味で遊んでいるだけなのに、何をそう偉そうに怒鳴る必要があるのか不明である。
自分の趣味は誰にも邪魔されたくない気持ちは分かりますけどね。同じフィールドでどの趣味が一番エライのかなんて考えてちゃいけません。
この問題については、実は私たちウオーカーも良くトラブルを起こすのであまり大きな顔はできません。特に都会のウオーカーの皆様は「赤信号皆で渡れば怖くない」を実践されていたり、道幅一杯に広がって歩いたり、悪行の数々を行っているようです。「私たちは健康の為に歩いているんだから、CO2を撒き散らすバイクや車は少しスピードを落として我々の横をそっと通り過ぎれば良いのだ」と考えている不心得ものが一人でもいたら、私たちウオーカーの面目は丸つぶれです。
しかしどうも趣味に生きる方々は、何の趣味であるかに関わらず、自分の趣味第一主義のようなところが感じられて、素直にその趣味を理解してあげることが出来ない場合が多いのですね・・・。

自分も趣味を暴走させないよう自省しなければ、と考えさせられた昨日のバードウオッチャーご一行様でした。
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コメント

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困った人たちが多いですね・・・悲しい事です。今の人たちには人に迷惑とか考えない人が沢山います・少し譲れば 皆が楽しむのにと良くおもいますよ。
良く我慢しました 拍手

肉も先日相模川でカヤックしている時に釣り人にあっちいけ扱いされました。で、「すいませ~ん」と反対岸の方に行くと今度は「仕掛けがそっちにあるんだよけろ」とか言い出す。

「お前のようなやつに魚が釣れるか!」

azisai_usa様、お久しぶりです。書き込みありがとうございます。
「拍手」ありがとうございました。ホント、我ながら良く我慢しました(^_^;)
これも「修行」と堪えましたが、中学生達がいなかったらキッと言い争いになっていたでしょう。まだまだ「若い」ワタクシメであります(*^_^*)

肉さま、「あっちいけ扱い」多いですよね、カヤックは・・・。
遠くから水中で釣り糸を切断してしまう装置でも搭載してカヤックやりたいものです。
カヤックから釣りをやって、彼らより多く釣ってやれば悔しがるかな・・・。

おつかれさまでした(=^・^=)
そういう方は自分の庭でバードウォッチングしていればいいのに!と思ってしまいます。。。
だって、その道はその方だけのものではないはず!
みんなで渡れば怖くないではなくて、、、みんなで楽しむのがマナーです。。。
東京に行ったときなど、
都心でもマナーの身についていない方たくさんお見受けしますが、
刺されるのが怖くて最近は何も言えません
言いたいことはたくさんあるんですけどね。。。

昨日、珍しく熱いメッセージを書いたのに編集したときに削除したみたい(笑)

今度はちょっとおとなしく・・・。

心を豊かにする趣味の世界で、案外豊かではなく狭くなっている人が多いですね。
たとえば・・・山野草・高山植物の盗掘、釣り針・釣り糸の放置、写真撮影のための進入禁止区域の進入・・・など・・・等。
譲り合い、地球はみんなのもの、の、気持ちを持ってほしいです。

shappyさん
>刺されるのが怖くて最近は何も言えません
たしかにそれは言えます、特に若いのがイケマセン。
刺されなくてもホームから突き落とされたりして・・・
いろいろ考えるとコワイですが
なんとか明るく譲り合いながら楽しく過ごす社会にしたいものです。

>珍しく熱いメッセージを書いたのに編集したときに削除したみたい(笑)
梟マムさん、読みたかったなぁ。
熱く語りましょう、熱く(*^^)v
それって関西弁で書きました??
関西弁で熱く語るとどんな風になるのかチョーキョーミあります。
橋本知事っていつも熱いですが、あれって標準語でしたっけ?

> 橋本知事っていつも熱いですが、あれって標準語でしたっけ?

最近は大阪弁も出ていますよ。
今日も自民党と公明党の議員に
「なにか、キャへー~~と、言うようなことしないと、民主党に負けますよ」なんて激を飛ばしていました。
文字では分からないけどイントネーションが大阪弁でした。

キャヘー・・・は大阪弁ではありません。(念のため)

若い人、そうでない人、いろんな人生に出会えて誠に結構。怒るもよし、我慢するもよし。そこに己がみえるというもの。この歳になると、人間力、品格、そんなものをどう身につけていくのかが勝負どころ。誰も何も言ってくれませんからなー。精進、精進。腹の立つ奴ぁー放っておいて、若い人を育てていこうじゃーありませんか。いざいざ「いのちの作法」。都より、参上いたしまする~。

梟マム様、キャヘーの大阪弁イントネーションというの、今いくつか発音してみまして、多分こうだろうなぁというのに辿り着きました。今度お会いしたら披露いたします。

ご隠居さま、
都より参上いたしまする~、ってどこからお見えになるのですか、その日はまた都に帰られるのですか? その晩は打ち上げが多分おこなわれるハズです。是非ご一緒に(*^^)v