FC2ブログ

食堂かたつむり

「食堂かたつむり」という本が届いた。
送って下さった方は、当館にもたまに泊まりにきてくださり、30年来のつきあいがある女性。なんとその方の義妹が書いた本だという。「小川」さんといって音楽もやり本も書くのだそうだ。へ~、そんな義妹がいらっしゃったとは! ちっとも知らなかった。

帯に書かれた書評が音楽関係者による寄稿だったのがなんだかワザとらしかったのと、装丁が若い女性向きであると思われたのとで、なんとなく食指が動かず、読むのを躊躇してしばらく読まずにいた。が、枕元に置きっぱなしであったからか、本の表紙が「まぁ、一度手にとってくださいな」と言っているような気がして、昨晩読んで見た。

とても感性豊かなヒトで、独自の表現力も持っている作者だなとすぐ感じた。「食堂」の描写や「料理」のレシピや「情景を語る言葉」選びに若い女性ならタメイキをつくに違いない。私も少しだまされかけました。しかし残念ながら物語の構成力がオジサンを唸らせる仕組みにはなっていなかった。
「なんでこうなるの?」と思わせてはいけません。小説は所詮「ウソ」なのですから読者を気持ちよく騙してくれなければ。情緒と感性でだけで説得力のあるウソをつけなかったのは惜しかったなぁ。少しの力不足だったように思われました。

しかし作者の感性はキライでないので「読んで損した本」の部類には入りません、むしろ私の本選びのクセからいって「自分ではほとんど絶対買わない部類の本」を読むことができたので有難かった。送ってくれた女性とこの本の作者に感謝したい。しばらく味わったことのない読後感だったことは確かです。でもヒトにはすすめません。多分好き嫌いの判断の分かれる本だろうし、なんだか似たような本が世の中には沢山あったような気がするので、あえてこの本をよまなくても・・・と恩うのです。

「西の魔女が死んだ」と「送りびと」をあわせたような、そんな感じがしたのです。

で、なんですって? この本ってベストセラーなの?? しらなかった。
送って下さった方にまさかこの本がベストセラーだなんて知らず
トンチンカンなお礼を述べた。山に住んでいると
都にこの頃流行るモノが伝わってこないもので、すみません。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント